百姓日誌

福津農園 Day198 玉ねぎの草取り、稲架足の片付け、かぼちゃの収穫、稲藁の後始末

10月31日(月)晴れ

今朝から新しい本を読む「実践日々のアナキズム-世界に抗う土着の秩序の作り方」。一つ言葉が心に引っかかった。

小さな居住区から成長した古い都市におけるほとんどすべての小道は、もちろんまさにこうして作られた。それらは、井戸から市場へ、協会や学校から職人街へと、毎日のように人びとが歩いた跡と荷車が通った轍が公式のものになった結果に他ならない。莊子の言葉とされる「道はこれを行きて成る」(道行之而成)は、そのことを示す良い例だ。

ジェームズ・C.スコット著 実践日々のアナキズム

これは道の話ではあるけれど人々の目が届かないところで行っていることでもそれが良しとされて、同じ思いの行為が重なっていけばそれはいつの間にか一般的であったり普通だと思われるようなこととして様々な人の目の前に現れたように思われる。

目に触れないところで実践されていることでも良いなと思われるようなことであれば(法に照らし合わせてた良し悪しに関わらず)いつの間にかそれはだれもが知るようなものになっていく。なんだかおかしいと思うようなことがあれば、道さえも見えないようなヤブのような場所を切り開いていくように一歩一歩踏みしめて一人でも進んで行くしかない。

そうすることで最初は道がなかったような場所も踏み固められていつの間にか道ができる。小さなな道は使う人は最初は少ないかもしれない、でも少しずつ少しずつそこを通る人が増えてくるかもしれない。そこに道があるということに気づく人も出てくるかもしれない。ない道は切り開く。それだけなんだろうな。

ということで妄想を終えて朝ごはんを食べたら鶏のお世話へ。水を替えたら今日の緑餌は桜島大根の抜き菜。

鶏に餌をあげ終わったら、次は玉ねぎの周辺の草取り。

草を取り終えたら、雨がしばらく降っていないこともあって水をあげることになった。温床の上という特殊な環境なので草の根の毛細管現象の効果が薄いのか?

それが終わったら、稲架足の片付け。軽トラに積んでキノコ棟の脇に片付ける。

さぁどんどんと作業していく。次はバターナッツカボチャを収穫する。たくさんとれたので並べてみた。全部で34個くらいだったか。まだまだ青いのがなっていて、これは一株からこの量ができたらしい。今日収穫する前にも何個か取っていたので最終的に50個くらいになるかもしれない。

その後は、白小豆を収穫して、キャベツが巻いてきたのを確認。夏に一生懸命したキャベツとは大違いで手がほとんど掛からず、時期、場所の大切さを感じた。その他にも色んな条件はあるのだろうけど。

とそんなところで午前中の作業は終わった。

午後は田んぼに積んである脱穀したあとの稲藁を来年使う分を数束よせて、あとは全部田んぼ全体に広げていく。今日はとりあえず解かずに置いていくことになった。

こうすることで稲藁は来年の土となる。この田んぼから出ていったのは米粒だけということになり、ほとんどの有機物を畑に残していくことで田んぼの土の栄養は一定に維持され何だかんだと肥料をいれずとも翌年もお米が実る。今年は鹿に踏まれたりなんだりとあったけれど、去年よりも多くお米が取れたらしい。

次は、クルミ拾い。こちらももうそろそろ終わりに近いみたいで合わせてバケツ一つくらいになった。

日の入りまであとわずか、残りの時間はそら豆を蒔く場所の草刈り。みかん棟の西側、先日スナップエンドウを蒔いた脇の草を刈る。

この草が土の中の微生物が食べて分解されて、土になる。土の中にたくさん微生物がいることによって作物は自分にあった微生物と根っこでコミュニケーションをとって(作物も根っこから微生物が欲しい栄養素を出すらしい)欲しい栄養素をもらって成長していく。草などの有機物がないことにはいわゆる良い土というものには育っていかない。人間だってサプリメントだけで生きていくことができないように、微生物もサプリメント(化学肥料)だけでは生きていけない。人間も食べるものの中から必要な栄養素を取っている。けれども、実際に作業しているのは腸内に住んでいる微生物が分解しくれることによって様々な栄養素を吸収できるようにしてくれている。と理解している。人間は食べるものを選ぶことはできるけれど、その先は微生物任せ。この栄養だけ!なんてコントロールできない。

土にも人間の腸内のように微生物が住んでいて「彼らの食べもの」にも気をつける必要があるんじゃないだろうか。草や竹、木それから鶏の死骸、虫の死骸、生きていたもの(それなら石も水も空気も生きていないのかという疑問も?)ほとんどなんでも食べるように思われる。そんな彼らが食べて排泄することで他の生物に必要な栄養を供給する。人間とほとんど同じだ。だからこそサプリだけじゃだめだなと思う。

みかん棟の角を覆っていたゴーヤとかぼちゃの蔓も落としてまた土に返ってもらう。そしてまた来年ゴーヤとなって真夏の暑い日差しを遮る緑のカーテンとなってくれることを願う。

ということで今日の作業はこれにておしまい。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生
赤石家のカズです。
2022年3月から農業の研修を開始!
誰かの役に立つかは分からないけど、困ってる自分を助ける。
他のだれかも同じことを思ってるかもしれないと思いながら。

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