百姓日誌

福津農園 Day21 春の野草いろいろ

福津農園 Day21 春の野草いろいろ

3月28日(月)晴れ 気温は低めで肌寒い

朝はいつも通り鶏のお世話から。飲水を替えて、緑餌をお届け。

今日もキノコの菌打ち。こちらは人が多かったので、赤石家は落ち葉集めに回ることに。

集めて、詰めてを繰り返し、20袋分の落ち葉が集まった。集めた落ち葉はひよこを迎え入れるキノコ棟Bへ。

隣のAの鶏舎の止り木の下の土が固くなっているので、土質改善ために6本の落ち葉を入れる。撒き散らさなくてもいいよ~ということで山盛りにして置いておく。

袋を持って入ると鶏たちは怯えだして、中身を出している間はいっこうに近寄ってこない。

出し終わって、外へ出てどうするのかな?と眺めていると勇気のある鶏が1羽落ち葉の山の縁を足で引っかき出した。その音に驚いてまた他の鶏がビビって奇声をあげる。それに驚いて引っかいた本人もビビる。そんなことを何度か繰り返しているのを面白いなと思いながら眺めていた。

少し時間が経つと、安全だということが分かったのか何羽かが近寄ってきて山を少しずつ崩しながら小さな虫を食べていた。

鶏達にとっては思いもよらぬ食料争奪イベントになった。いち早く勇気をもって飛び込んだものには美味しい食料が与えられたのだった。

戻りがけに、蒔いていた種はどうなったかな?と見に行くと、ほうれん草の芽が土の中から起き上がろうとしていた。人間や動物の赤ちゃんが立ち上がるような姿に見えた。地面に根をはやしようやく立ち上がる準備ができたのか、ゆっくりと立ち上がろうとしていた。

そんなところで昼食時間になった。少し昼寝をして午後の作業へ。

剪定した枝を薪用に長さを揃えて切っていく。

それが終わったあとは、今晩客さんが来て野草の天ぷら会をするということで、野草採取をするために農園の中を歩き回る。

フキの新芽

スギナ

カラムシ

スイバ

タラの芽

たんぽぽ

大根のなばな

コゴミ

ヨモギ

ゴボウの葉

ノビルはネギみたいに少し外葉を採って、根っこを切り落とす。

何も知らなければただの名もなき雑草だとしか思えなかった植物も名前と姿がわかると、そこら中に生えているのが見えてくる。そこにあったものに名前が与えられると自分の中で何か変化起きるようだ。見えなかったものが見えてくる。知らなかったことを知ることは、見えなかったものに目を向けさせる力があるようだ。これが最近読んだ本に出てくる環世界を生きているということなんだろうか?野草を知っている人にとっては、そこら中食べられるものだらけにみえるだろうし、それを知らない自分のような者にとってはただの雑草にしかみえないし、それさえも目にとめることもない。それが、名前を与えられることで今まで見ていた景色が違って見えてくる。気づけば自然の食料庫が目の前に広がっている。

準備も整って、夕食の時間になったら、採ったまんまを天ぷら粉につけて揚げて食べる。野草をこんなに食べたのは初めてだったけど、天ぷらという魔法にかかると皆のクセがいい感じ中和されて美味しく食べられた。最後は、素敵なピアノ演奏もあり、ラテンを演奏してくれて踊ることなった。生の演奏で踊るのはやっぱり楽しい。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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