百姓日誌

福津農園 Day282 梅の木の剪定、玉ねぎの草取り

福津農園 Day282 梅の木の剪定、玉ねぎの草取り

2月12日(日)曇のち晴れ

動画編集からようやく開放された。肩は凝るはお陰で頭も痛くなるはで自分にはパソコン作業は向かない気がしてきた。と言いつつこうしてキーボードを叩いている。それが終わったらすることは決まっている読書だ。動画の編集作業をしながらも息抜きに読書はしていた。今日からは今月のSUBURI STUDIOの課題図書「プリズン・サークル」を読み始めた。読み始めてすぐに映画も見たくなった。

来月のボ・シネマでの映画の上映会に合わせてこの本を読むことになった。青森の五所川原で映画を上映する。

まずは1回目何も線を引いたりせず最後まで読む。そのあと2回目は気になったところに線を引きながら読む。課題図書になったものは最近そういう風に読んでいる。今読み勧めている途中でも気になるセンテンスがあって、そういう場所を読むと過去の自分の記憶が頭に思い浮かぶ。それを収めつつ読み進める。

7:30ころになると朝ごはんの支度が始まり、ご飯の炊ける音やお味噌汁を作る音、出来上がると朝の匂いが漂い始める。そしてみんなが少しずリビングに集まりだす。朝は白米とお味噌汁、そしてご飯のお供にカブ、日野菜かぶ、白菜の漬物、福津農園にきて漬物の美味しさに目覚めた。漬物とはこんなに美味しいものだったのか、もうこれだけあれば十分じゃないかと思えるほどに。

青森の冬は野菜が作れないと考えるなら、保存食をたくさん作って冬を乗り越えるしかない。でも贅沢をしなければ漬物さえあればなんとかなりそうだ。そう思えるほど自分で漬けた野菜たちは美味しいものだ。

朝ごはんをすましたら、鶏のお世話へ。キノコ棟の水を替えていると「みかん棟に黒い鶏がいるよ!」と妻が教えてくれた。自分はみかん棟に入らなかったの気づかなかったが、帰りに覗いてみると本当に黒い鶏がいた。人間は極限のストレスを受けると白髪になると言うけれど、鶏もあまりのストレスで黒くなったんじゃない?と言ってはみたものの、妻と話しながらそんな事あるわけ無いかというところに落ち着いた。

あとで妙子さんに聞くと豊橋か豊川の人が有精卵を孵化させたところ、大きくなって雄鶏だということを知ったらしい。詳しくは聞いていないが雄鶏は飼えないということで引き取ってもらえないかと言われて今みかん棟にいる。

緑餌を取りに開墾へ。イタリアンが成長するまでの緑餌はまだまだありそうだ。

鶏に緑餌をやり終わったら、昨日政満さんが切っていた槙の木、ムクロジの剪定枝を運ぶ。

その後は前山の梅の木の剪定をしに向かう。お昼ごはんの時間まで剪定、剪定枝を細かくする作業をした。咲いていた梅の花の周りで小さなハチが飛び始めていた。

薪用の太い枝を持ち帰る。

ムクロジの実は天然のプラスチックのようにテカテカとしている。揺らすと中で種がコロコロと転がる。

昼休みの後は再び前山へ。15:30ころまで剪定して薪用の剪定枝を積んでもどる。

去年もこの梅の木のしたにたくさんの枝を残した。太い枝は残っていたけれど細いものは見当たらない。少しずつ土に戻っていっていることを感じる。土を栄養を使いまた土にまた戻す。土に育まれて成長して自分の身でまた自分を作り上げる。一番最初に教えてもらった循環をより一層強く感じられるようになった。

梅にまつわる諺がある。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」

桜は菌に対する抵抗力が弱く、切ることで病気になりやすい。だから、なめこを打つためのホダ木には最適だ。桜の木には匂いの癖もない。杉や檜のホダ木になめこを打つと食べる時になめこからスギ・ヒノキの香りがしてくるらしい。

梅の木は木を大きくしようとして徒長枝がたくさん出てくる。その徒長枝を切られることで途中から短い枝が出てきてそこに花を付け、実をつける。切られることで危機感を持って、子孫を残そうとするのか?

そういうのを見ているとやっぱり木も生きていて意思を持っているのかもしれないと思えてくる。そう思うから、しばしば、すまんなぁと思いながら切る。

戻ってきたら、玉ねぎの周辺の草取り。草を利用するとは言っても、草に飲み込まれては食えなくなってしまうということで玉ねぎの周辺は草を取る。今は背の低い春の草が勢力を増してきている。

ホトケノザ。

オオイヌノフグリ。

ハコベ。

放っておくとただでさえ緑の部分が少ない玉ねぎの葉っぱの半分を覆ってしまう。そうすると光合成も半分になるし、風通しが悪くなり、玉ねぎが上手く育たなくなる。

日が暮れるまでやって2/3ほどまで進んだ。続きは明日、かな?

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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