#251 6月3日(月)
フォレストワーカーの研修が始まった。
#252 6月4日(火)
丸太を土場まで運搬してから、トラックへ丸太の積み込み。そこからホルツへ出発。

現在ホルツには丸太が少ないらしく(本来なら伐らない時期だから)。大規模にやっているところだと伐ってしばらくは山の中に置いておくことになる。そうすると、穿孔虫が丸太に入ってしまって小さな穴をあけることで材の質が下がる。この時期は丸太に薬剤をかけるなどして対策をしているということだった。
キッコリーズの場合はある程度たまった時点で市場に運ぶ。なのでほぼ伐りたてということで虫(穿孔虫)は入っていないということだった。土場が小さい、自分たちで運搬できるということが功を奏している。
市場のおじさんに色々と聞いてみた。
- 曲がりや節があっても太ければ、フローリング材として利用される
- 生節、死節
- 枝を打ちをすると成長が悪くなり、目が詰む
- 1尺(約30cm)あれば競りにかけられる
- 現在は26cm以下は選別機にかけられている
- 28cm以上で枝があるものは合板用に(枝がキレイに伐ってあると嬉しい)
戻った後、紅葉を植栽する予定の場所のヒノキを伐倒していく。



#253 6月5日(水)
今日も同じ場所の伐倒、集材。

#254 6月6日(木)
伐倒、集材。

途中で舞台を見に行くと、柱にした丸太からヒョロヒョロと何か出ている。これが穿孔虫が入ったあと、線香にも見えるから、こっちの「線香」虫か?


8mに伐った丸太を集材しようと思ったがなかなか動かなかったため、4mに切り直しワイヤー、ウィンチを使って集材した。斜面の上側にあってワイヤーを結構伸ばしていた状況だった。丸太が動き出したと思ったら道の下の方へシュパーっと滑っていってしまった。ワイヤーを長くしていたから良かったけれど、短ければ、そして止まらなければ重機が持っていかれるところだった。

集材難し。動かなきゃ伐るか、他のアイデアで寄せるしかない。安全第一。

#255 6月7日(金)
伐倒集材DAY。




#256 6月10日(月)
谷に転がっている木を造材して集材。

その後は、椎の木を伐倒。


ついでに前の方にあったアベマキも…持っていかれた。

#257 6月11日(火)
フォレストワーカー研修。
#258 6月12日(水)
今週末のマルシェのために杉皮を杣の小屋へ移動。その後、伐倒、集材にはいる。



#259 6月13日(木)
薪土場におろして、昼前にユニックでホルツ行きを積み込み
#260 6月14日(金)
野外レスキューの講習。

山の中でなんらかの事故や怪我をした場合にどんな手順でそれを解決していけばいいのかを学んだ。状況を判断するための基準となるものはある、方法もあるけれども、大事なことはなぜそれを選んだのか、なぜそうする必要があったのか、自分が状況を判断して、決断していく。決断しないことには次に進めない。この可能性があるだろうなという仮固定をして次に進んでいく。そのために様々な知識や方法が必要になってくる。技を覚えると使いたくなるものだ。けれども、課題を解決するのにもっとも良い方法はなんなのかというところにいつでも立ち返る必要がある。方法にしばられない、戦術に縛られない、なぜそうするのか?目的はなんなのか、負傷者の命をつなぐことだ。
#261 6月17日(月)
フォレストワーカー研修
#262 6月19日(水)
去年もお願いされた方のお家の周辺の草刈り。

こんな草生えてたっけ?という感じで、少しだけ植生が変わっていた。まるっと一年何もしていないからだろうけれど、それは去年もそうか。道下の斜面と家のまわりの草刈り進める。
なんとか一日で終わった。

#263 6月20日(木)
この日は、製材、加工所の調査。

商品の値段を考えていく工程は難しいけれど、なかなかに面白い。立っている木が商品として売り出されるまでには様々な工程がある。
まず僕らが山で伐る。の何十年も前に木を植えている必要があるということを忘れてはいけない。伐ったあとは市場や、製材所で取り扱いやすい長さに切り、土場まで持っていく、そこからトラックに積んで市場や、製材所に向かう。
市場に運ばれると競りにかけられたり、同じ大きさ事に分けられたものを材木屋さんが買っていったり、ブローカーと呼ばれる人に買われ、そこからまた製材所なり材木屋さんに売られる。
加工される場所に到着し、板や柱、合板になったりする。乾燥が必要になるので自然乾燥なり、乾燥機に入れられたりして木の中の水分を飛ばしていく。製材所が乾燥機を持っている場合もあるし、その後の加工工場にも乾燥機はある。
製材が終わったものは小売店なり、もっと大きな会社が買っていくのだろう。その前に加工が必要であれば、加工工場に移る。ホゾを切ったり、表面をカンナがけしたり、節を埋めたりといろんな加工がある。その後販売店にいく。そのあとにお店に並んだり、消費者が手に取る場所にいく。
とまぁなんとなく分かってる範囲で書いてみたけれど、商品になるまでにはたくさんの人の手がかかっている。つまりは政満さん風にいうとエネルギーがたくさんかかっていることになる。そう考えると農産物が消費者の手に渡るまでの一般的な流れと似ている。
木材が野菜と違うところは、ある程度加工が必要だというところで、それぞれに熟練した技術が必要だったりする。すべてを一人でやるのは難しい気がする。製品になったときに丸太を売る値段の何倍にもなっていることを考えると、そこまでやってようやく林業の川上が報われる。それれぞれに苦労はあるだろうけれど、命を張って(ってそこまでではないけれど)山から木を運び出してくる人たちが報われないなら、お金だけではないけれど、そこも大事だし、そこがなければ今後だれが木を伐ってだしてくるのだろうか?やりたいと思うだろうか?
課題だらけだけど、それはチャンスにも変わる可能性も秘めているということなんだと僕は思っている。ちょうど今月から始まる林業界の勉強会が始まる。それを聞くことでまた色んな側面にヒカリがあたって見えてくるものがあると思っている。
そうだった。加工してもらった板を取りに行って、それを納に行ってきたのだった。サウナ用のベンチになるとのことだった。

#264 6月24日(月)
フォレストワーカー研修
#265 6月25日(火)
市場の情報がやってきた。またまた記録更新!ということだった。丸太もまぁまぁ太いものを持っていっているからだと思うし、まだまだ市場には丸太が少ない。
伐倒集材
#266 6月26日(水)

今日から森林組合の仕事の手伝い。午前中に機材の使い方や測量の方法を聞いて、午後から測量に入った。
初めてやることだからドキドキしながら一箇所目を終えた。色々と疑問が湧いたのであとで聞いておこう。

#267 6月27日(木)
測量2日目。どこまで進めるか。

お昼休憩に入って、午後の作業をさぁやるかって時に問題が発生して「な~にぃ~」となった。まぁしょうがないやるしかないんだ。もしかしたら、自分もおんなじことをする可能性はある。そう考えるといくらか落ち着きを取り戻せる。

2人でやりながら何だかもどかしさを抱えながら、それは何なんだろうと考える。
僕は杭を打って、測量するための先端にGPSを拾う機械がついたポールの水平をとるという作業をしている。水平がとれたらOKの意味で「はい!」と言って伝える。相方が持っている端末では衛生の数を確認したり、ポイントのズレのパーセンテージを気にしたりする必要があるのはわかる。
がしかし、ポールの水準器を見ているのでアイコンタクトが取れない状況では、準備OKの合図に何らかの返答が欲しい。それに対して何も返ってこないと目を話すことができないから動作をみることができない、となるとどうなっているのか良くわからない状況で待たされている感じになる。いやツベコベ言わずに黙って待ってればいいんだろうけど。何か一言ほしいよ、欲しいと思うはずだよ。

と仕事が終わってから、こうして欲しいと言ったり、ああいう状況、こういう状況の時は、どう考える?とか問答をして、僕の意思も伝えるし、相手の意思も聞きたい、どう考えているのか、何を考えているのか。分かっていれば言葉は必要ないし、分からないからこそ言葉というものを使って相手に僕の考えていることを伝える。
言葉がいらない時ももちろんある。それは相手の思考を少しずつ理解してからのことだろう。


なかなかに急な所降りたり、登ったりして、昨日と今日とで105本。

仮クイッ君の凛々しい顔に勇気づけられる。
