5月17日(水)晴れ
井代の森へ集合して、積まれた丸太を前に田實さんの話を聞きながらメモを取る。たくさんありすぎて取り切れなてないこともあるけれど、出てきた言葉をピックアップしていく。
- 「矢高」という言葉出てきた。弓のように丸太がしなっている場合は、その両端としなっている部分との差が〇〇cm以内だと買い取ってもらえる。
- 18cmの板を作るには24cmの丸太が必要
- 木には木裏、木表がある。年輪を見極めてどっちに反っていくのかを考えて板や柱を作っていく。
- ホルツ三河に持っていく丸太は3つに分けられる。
- 14,16cm ヒノキ
- 20cm以上の杉
- 18cm以上のヒノキ
- 伐倒した木はその曲がりを見て造材していく。なるべくまっすぐの部分が採れるように造材する。
- 変形木は24cmくらいで伐っておいた方がいい。結局大きくなっても買い取ってもらえないし、大きくなればなるほど伐るのも出すのも大変になる。新城キッコリーズでは薪として利用できるので24cmくらいでどうにもならいような木だったら残しておかずに伐って薪土場へ持っていく。それもその場所の状況にもよる。伐らないで置いておいたほうがその環境にとってよければ、そうした方がいい。
ということで、作業している場所へと向かう。そして、「木伐ってみる?」ということで急に立っている木を伐ってみることになった。変な方向に倒れたどうしよとか思いつつ、習った通りに伐るしかないのでやってみた。
手前のツルを伐りすぎている。追口を伐っている途中で木が倒れ始めたことに気づかなかった。倒れた方向は目標の場所より若干右へ。初心者はだいたい目標よりも右へと倒れるらしい。
2本目は杉の木を伐る。岩にぶつからないように奥にある左手の木と岩の間を狙って倒す。
今度は受け口(左側)が少し深すぎた気がする。ツルの幅はまぁまぁ、受け口深い分追い口(右側)も木の半分くらいになっている。
狙いは良かったのかな。
「切り株は木こりの名刺」木が朽ちるまで残り続ける。どんな風に木を伐ったのかが分かってしまう。
そうだ、切り株の高さは山側の地面から30cmくらいの高さが望ましい。なのでこの位置に受け口を作るようにする。
さてお昼になった。ご飯を食べて昼寝をして午後の作業へ。
倒した2本の木の枝を払って造材して運び出す。今日は薪土場行きの丸太を運び出す予定だった。自分が丸太を丸太置き場まで運ぶ係だったのでどの丸太がどのくらい溜まっているかを確認することまで含めて自分の仕事なんだということがわかった。あと少しヒノキを出してきたらホルツに持っていけそうだな。と分かっていたら、運び出す丸太も変わってくる。そのへんの判断もできるようになっていこう。
色んな要素が絡み合って仕事も進んでいく。知らないことを少しずつ知っていくことで、それらを組み合わせて今すべきことは何なのかを判断していく。まだまだまだまだ知るべきことはわんさかある。
帰りは温泉に入って、新城のコメダへ行って今月のSUBURI STUDIOの課題図書「暇と退屈の倫理学」を読み始める。家へ帰るとリラックスしてしまって読む気になる前に眠くなってしまう。と言ってもコメダでも途中で眠くなってしまっていた。それでも少しの緊張感(?)、雑音、みたいなものがあるのか何かをする時には外の方が自分の場合は有効だ。