木こり日誌

新城キッコリーズ Day112 造材、伐倒、搬出、道作りについて

新城キッコリーズ Day112 造材、伐倒、搬出、道作りについて

9月19日(火)

朝は雨がぱらつき山に入れるかな?と思っていたけれどなんとか持ちこたえたようだ。

社長は事務作業で忙しい、たしかに現場作業している場合ではない。長年かけていろんな資格を取得したり活動をしてきたことが花開くときが迫ってきている。木が成長するようにゆっくりゆっくりと時間をかけてここまで来たんだろうな。地球環境を守ることへの関心がさらに高まってきていることも相まってさらに求められる人になっていくのだと思う。

林業の現場では高性能機械の導入がさかんに叫ばれていて、どこかで聞いた話だなと思ったら農業もAIを活用したり、ハウスで完全な温度管理をした栽培がもてはやされたりしている。それでも本当に危機的な状況にはなすすべなくなってしまう。なら人としての感覚や能力を磨いておくことも必要となる。人口は減少していのだから当然様々な業界で人手不足となっていくのだから、何かに頼ったり、今必要でやっている作業を少ない人数で効率的に行っていくことも必要とされるだろう。

何かに対して大量の補助金が投入される時、大きなつけがあとに回っていくというのは補助金の常なのだろうか、植林したらお金あげますよの結果、管理が及ばない山ばかりが増えて、膨大な数の花粉症患者をつくり、今度は花粉症を発症させる今の杉、桧は伐りましょう~、そして新たに無花粉の苗木を植えれば補助金出しますよ~な動きになったら、待っているのはどんな未来なのか?

いっきに伐られた山は苗木が育っていく間自然の猛威に耐えられるのだろうか?雨、風、動物、エトセトラ… 人口減少の中、植えるだけ植えてまた放置のサイクルが繰り返されるのか?

色んな人から集められるお金の旨い使い道を考えるというのは本当はかなり骨の折れることなんだと思うけれど、三方良しではないけれど、直接的にでも間接的にでもだれもがその恩恵を享受できることを考えるというのはかなりのハードワークだ。

ぼくは何ができるのだろうか?

そんなことを考えた朝の会だった。

午前中は山の中に倒れている木の長さを測って造材して枝払い。上から下に、下から上に斜面を登り降り、かなりケツ筋が鍛えられる。

午後は午前中に田實さんが道作りをしていた場所の木を伐る。道作りをしながら少しずつ修正していくと当初のゴールと実際のゴールが変わってくる。出口が少しだけ右にそれてきたのでその先にある木を伐ることになった。

ここで一つ道作りのさいの注意点再び。

  • 道になる予定の場所の斜面の下側には丸太やタンコロ、枝などを置かない。
  • 伐った木の切り株は低くしておく。高いままだと抜根する時にバックホーのアームにぶつかり作業の邪魔になることがある。

木を伐倒する方向に関しては上方を選択したが、今回は下方が良かったらしい、それでも4mに造材して、運び出したので道作り作業の邪魔にはならないようにした。

伐った木を林内作業車に積んで、走りながら何だか操作感が違うなと思ったら、ちょっと前重心になっていた。測ってみたら前側に1m30cm、後ろ側は90cmだった。たった40cmだったけれど下っていると後ろ側が浮いて前側が地面に付きそうになって怖かった。なので1m10cmくらいになるように積めばいいってことが分かったので積むときは気をつけよう。林内作業車は大体自分が運転しているので、微妙な位置調整をお願いすることもいとわず、自分が怖くないように積んでもらおう。運転するのは自分なのだから。

ということで今日はそんなところで終わった。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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