木こり日誌

Day141~158 ようやく11月を振り返る

Day141~158 ようやく11月を振り返る

11月1日(水)

中学校で森林林業環境学習をおこなった。

11月2日(木)

今日からNEW チェーンソーをデビューさせた。排気量もアップしてサクサクと伐ってくれるはず。

間伐がすんでいなかったところを引き続き伐って丸太を出した。

それが終わったあとは看板用の木を準備。

11月3日(金)

まずはウッドフェンス用の丸太になる木を選木。胸高直径で30cmくらいないと目的の太さの丸太がとれないということで田實さんと選木してテープを巻いていった。

まだまだ暑かったようで外でアイスコーヒーと体に悪そうなパンを頂いた。盆栽センターが混んでいたんだと思う。

午後は選木した木を伐って出してきた。土場には宮大工の棟梁行きの丸太とウッドフェンス用の丸太が溜まってきた。

11月6日(月)

午前中は棟梁が丸太を見に来るということで対応する。

午後はホルツに丸太を運んだ。今週は記念市があるらしくキレイな丸太が並んでいた。

11月7日(火)

午前中はラボにてコースター作り。

昼はいなり寿司。

11月8日(水)

引き続きウッドフェンス用の木を伐りだしていく。

日が沈むのが早くなってきた。

11月9日(木)

引き続きウッドフェンス用の丸太の準備をしていく、伐って山の斜面に横たわっている木の長さを図りながら枝を払って、バックホーのウィンチで道まで引っ張り出す。を繰り返す。

午後も作業を続けて、ついでにヒノキを梢、枝葉の注文があったのでそれも集める。

何か森からメッセージ?に見えなくもない。読めないけど。

ウッドフェンス用に選んだ木を全部伐ったけれど、まだ足りない。木の根元を伐ってそこから4mで切っているのだけれど、木は上に行けば行くほど細くなるのでこれなら大丈夫かなと思っても目標のサイズを下回ってしまったりした。また探すしかない。

11月10日(金)

明日からフィールドスタイルというイベントがあってそれに参加するために、カケラプレートを仕上げたり、持っていくものの準備を進めた。

キコリシューティングのロゴも無事完成させて、クリアファイルを使ってステンシルを作った。

11月11日(土),12日(日)

<1日目>

早朝の搬入に合わせて家を出発して会場のセントレアのそばにあるスカイエキスポへ。

開場にむけてちゃくちゃくと準備を進める。

昨日の晩に即席で作った値札。実際に印刷して商品のそばに置いてみると小さすぎて見づらかった…

外のフードブースを偵察がてら昼食を探す。どのお店も行列ができていて、台湾の大きな唐揚げ?ダージーパイを買うために30分くらい並んだ。味はまぁ…あれだ。そうあれだ。

今日は50人くらいの人が丸太の輪切り体験をしてくれた。異種格闘技戦の中に投入された新城キッコリーズなんとか戦うことができた。

今日の最後の乾杯!

<2日目>

今日は昨日よりも人は来るかな~?と不安とともにオープン。

休憩しながらおしゃれな移動カフェでコーヒーを買う。

カケラプレートも何枚か売れて、体験してくれる人も昨日と同じくらい来てくれた。

今後のイベント参加の時の参考に素敵なオブジェを研究。

不安の多かったビックイベントだったけれど思いのほか善戦したような気がする。片付けをして帰宅。

11月14日(火)

月曜日は溜まっていた洗濯やらなんやらと用事をたして昼ごはんを食べに近くの食堂へ。思いがけず来年食堂でサルサをやる展開になった。どうなるかはまた来年か。

火曜日は引き続きウッドフェンス用の木を運び出す。

造材して引っ張り出して、土場に運ぶ。

それでもまだ足りない。

11月15日(水)

今日も引き続きウッドフェンス用の丸太の集材。

午後はウッドフェンス用の丸太が一旦溜まったので製材所に運んだ。あと半分ほど集めなければならない。

11月16日(木)

土曜日の井代の森マルシェの準備をした。出店場所の草刈りに商品の準備などなど。

夜は久しぶりにサルサのライブに参加するために名古屋へ。

ライブを堪能して車中泊。明日は休み。

11月18日(土)

第一回井代の森マルシェ開催。盆栽センター、井代にあるお菓子屋さん「澤田屋」などなど地域の方々も出店。

開場には地域の方々、通りすがりの方々本当にたくさんの人達が来てくれた。

夜はそのまま盆栽センターで反省することはほとんどなかったと思われるが反省会としょうして打ち上げをしてそのまま盆栽センターに泊まった。

11月19日(日)

朝起きると悪寒が…いや昨日の時点で嫌な寒気を感じていた。がしかし朝から罠に掛かったイノシシを屠殺が待っていた。

近所の猟師さんの仕掛けた檻にイノシシが入り、朝の9:00ころから屠殺するということで田實さんと向かった。猟銃で打って息の根を止める。

そのあとは近くの沢で内蔵を取り出して水でキレイに洗う。

洗ったあとはまた別の猟師さんの手によって皮を剥がれ、お肉として切り分けられていった

それを見学したあとは午後から鳳来の火まつりというイベントが旧門谷小学校で行われるので田實さんと向かった。

その火まつりでキッコリーズが伐ったヒノキが使われている。護摩木となり、火渡りの足場を囲む木枠となっている。

煙をもくもくと出すために生のヒノキの枝も使われる。これも僕らが集めたものだ。

始まるまで少し時間があるので近くで製材所の奥さんが出しているお店へ向かった。五平餅とうどんが寒気をもよおす体を温める。

腹ごしらえをして戻り、護摩木に願い事を書いて火がつけられるのを待つ。

何かを色々と読み上げて火をつけ徐々に強くなっていった。

しっかり燃えきり、炭になったところを火渡りする。ここに来ていた人ほとんどが並んで次々と渡っていく。

そして僕も。熱くないようにいい感じに除けてくれているから誰も火傷することなく渡った。と思う。

これでこの具合の悪さも治ればなと思いつつ帰宅した。

11月24日(金)

あの日曜日から日にちは流れて金曜日。月曜日の朝、悪寒が酷くなっていた。これは何かがおかしいと思い一日お休みをもらった。翌日回復することなく頭も痛いし、寒いし、これは絶対風邪だと思い、急遽病院へ。診断の結果インフルだった。小学校のとき依頼だぜ、なかなかしんどいわけだ。それでも去年のコロナを経験しているからまぁそれよりはマシだなと思っていた。薬をもらって大人しく寝ていたけれど、火曜の夜だけは39℃ちかくまで熱が上がって寒気も酷かったけどなんとか寝てやり過ごした。

一応木曜日まで隔離ということで会社に連絡しておやすみさせてもらった。

そして金曜日なんとか復活して仕事へ。寝てばっかりいたからやっぱり体がふわふわする。今日は輪切り体験用の丸太を探しに山へ向かった。病み上がりの体が言うことを聞かず何度かずっこけた。チェーンーソーも持ってるから気を引き締めて作業した。

集め終わったあとはホルツへ。

午後は山の中にあるホルツへ持っていける丸太を運び出す。

久しぶりに入った森の中はヒノキや杉の枯れた葉で地面が覆われていてなんだかキレイだった。

11月26日(日)

今日は中部地区防災フェスというイベントに参加。水源涵養実験で森林がどんな風に防災に役立っているのかを知ってもらい、そんな森作りをしている僕らキッコリーズのことも知ってもらう。

徐々にバージョンアップしていく物販スペース。

そしてオブジェも。

今日もなんとか無事終了。

11月27日(月)

今日は小学校への出前授業。市有林を使って子供たちに森のこと、林業のことを知ってもらう。

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昨日のNHKの番組で「食」の危機についての番組が放送されていた。お米農家さんのことをクローズアップしていたけれど、あと10年もすれば農業に従事する人は半分になると予測されている。

高齢化と人口減少によってどの分野でも人手が足りなくなっていく。食べること、エネルギーを得ることは何よりも優先されることで、そこが揺らいだらどんな仕事もできなくなってしまうのではないだろうか?

農業も心配だけれど、同じく一次産業である林業も人手不足はかわらない。

けれどもやっぱり安心して暮らしていくためには必要不可欠な仕事なんだと現場に飛び込んでみて強く感じる。

作ってしまった杉や桧の人工林は人間の手で管理されなければならないし、天然林であっても森の資源を適度に使うことでそこに人の手が入り、同時に森に住む動物達も森の資源を活用して暮らすことで森全体に循環が生まれる。

もともと人間も動物なのだから、大きな大きな循環の鎖の一部なんだと理解しないと世界はおかしなことになってしまう。

そんなことを肌で感じて記憶として留めておくためにも森の中での学習はうってつけなんだと思う。

山や森から離れてしまった子供や大人達にもそんな体験をして考えてもらうことで世の中は少し良くなっていくんじゃないだろうか。

今日行われた新城市の小学生のための森林環境学習の中でそんなふうに思った。

新城キッコリーズは見えない林業の仕事を見える化していて、なぜ林業が必要なのか、森を守ること、森のことを伝えること、現場の仕事もしながら、自ら外に出ていくことができる稀な林業会社(田實健一)だと自分は思っている。

人ができないことをやっている分、だれも通ったことがない道を歩いている分、骨が折れることが多すぎてすでにバキバキでボロボロかもしれないけれど、誰にも見ることができない初めての景色をたくさん見ているだろうし、その先には誰も見たことない景色が開けてくると信じている。

貰い、与えて、PDCAのサイクルを回すことも大事だけれど、持てるものすべてをアウトプットしながら循環の輪の中に流し込んで自分すらも流し入れて、エネルギーを流れるままにゆらゆらと。

午後はホルツへ丸太を運ぶ。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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