木こり日誌

新城キッコリーズ #52 木を伐る人も木の行方を知ったほうがいいだろう

新城キッコリーズ #52 木を伐る人も木の行方を知ったほうがいいだろう

6月12日(月)雨

朝から雨が降っているので今日は山で作業はなくなった。

そこで向かったのは山下製材。近々行われるワークショップの材料となる杉の板を今日製材するということで見学させていただいた。

木を伐っている人というのは自分が伐った木がどんな風になって、どこで使われてるのかを知らない人が多いと言う。田實さんも昔「そんなことは知らなくてもいいから木を伐れ」と言われたことがあるということだった。

木を伐る人だってそれがどこで、だれに、どんな風に使われるかを考えながら伐ることが必要だと思う。目の前の木をいかに伐るかということも大事だけれど、その先を見ずしてその木を伐る意味はあるだろうか?

チェーンソーの刃を研ぐのは木を思ったように伐り倒すためではあるけれど、研ぎながらも木を使ってくれる人を想像することがさらに大事だ。目の前の作業から目線をあげてそれを確認しなければならない。

丸太を転がしながら、「あて」をよく見てどういう風に板をとるかを考えていくらしい。木にも表と裏があって、斜面に立つ木は日のあたり方や風の影響などである側面が強くなっていく(堅くなる)そうだ。人間の筋肉と同じで強い刺激を日々受け続けると筋肉が発達していく。

山下さんは丸太をみるとその木がどんな場所に立っていたか、どんな環境にいたかが分かると言っていた。

綺麗な木目の板が出来上がった。

見学のあとは緑のパッサージュへとよってコーヒーを飲みながら山下ご夫妻と寅さんとキッコリーズメンバーでなんだかだと語らいあった。

帰りは「なすび伐り」の現場を見せてもらった。なすびのように太くなった木だけを伐っていくことをそう呼ぶらしい。だからといって太いのだけを伐りだしていってしまうとこんなにスカスカな森になってしまう。どうやら本来の「なすび伐り」は山を守るための方法らしい、やりすぎると山が丸坊主になってしまう。

http://web.kumadoco.net/titi/15katudou/kisetu/nasubigiri1.html

戻ってお昼を食べたら、午後も雨が止む様子はなくワイヤーを編んで少し早めに上がった。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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