7月19日(水)晴れ
今日から作手の山で作業していく。初めての場所で仕事を始めるときには山の神に蓬莱泉を捧げるというのが習わしだ。
この場所のシンボルツリーを選んでその木にお神酒をふりかけていく。キッコリーズのチェーンソーには蓬莱泉シールが貼られていて、チェーンソーとお神酒と御神木の三要素を入れた写真を撮るという命題が急遽浮上した。
森に手を入れていくときには、森の機能はもちろんのこと見て素敵だなと思えるように木を伐っていくことも大切だ。現在の森は植えられた木ばかりなのだから、人工林と呼ばれるものですでに人の手がいれらたものだ。その森を整えていくのももちろん人の仕事だ。
写真をとることとどんな関係があるのかって、森を見る時には同じ視点からではなく様々な視点から観察することが大事になる。写真を撮るときも様々な視点が必要だ。近づいてみたり離れてみたり、高さを変えてみたり、角度を変えてみたり、移動できる場所があるなら360°から眺めることができる。それぞれを変えると映るものが変わってくる。どんな森を望んでいるのか、だとしたらどういう風に見えたら良いのか、そのためには何をどうしていったらいいのかと考えていく。
さすが師匠、それは思いつかなかった。
挨拶を終えてさっそく作業を始める。まずは道を入れ予定の場所の木を伐っていく。僕は倒れた木の枝払いに玉切りをしていく。
今日一日で随分と進んだような気がする。