5月25日(木)曇のち小雨
今日も草刈りの続きだ。庭の樹木の下や赤道、法面の草刈りを黙々と進めていく。あっという間にお昼になった。
ご飯を食べているとパラパラと雨が降ってきたけれど、すぐに上がった。今日は午前中からそんな天気だ。午前中でほとんどの作業が終わっていたので午後は少し手直しをしたりした。
そんな中で、森の中にもこんな感じの開けた場所があってもいいだよね。という話になった。皆伐(木を残らず伐ってしまうこと)は一概に悪いことだとは言えなくて、森のなかの開けた場所は鳶や鷹など猛禽類の狩り場になる場所だからだ。草原のような場所があることで彼らも生きていくことができる。
ここの庭で何も植えていない場所があって、そこの草を刈るときに虫や小動物が隠れられるくらいの背丈に草を刈ることを考えてもいいんじゃないのか?ただただ、見た目の綺麗さだけを重視しがちな僕ら人間だけれど、そういうほかの生物の生活への眼差しも持ち合わせていることでバランスよく物事を考えられる気がする。
できるなら草を刈らずにそのままにしておくのがいいじゃないかという考え方もできる。でも人間と他の生物との間をとって背丈を高く残して刈ろうかということになる。
作業していたお宅から遠くに見える山の一部でナラ枯れが起きたらしく枯れた木が目立つ場所がある。その周りでは金木が生えてきていて森が再生しているのが分かる。枯れ木は倒れる危険性はあるけれど、それは人間にとって危険なだけであって、その枯れた木もまた鳶や鷹が留まるための木にもなる。その木に立って田んぼや原っぱを眺めて獲物を探す。枯れた木は彼らの生活の一部になっている。良い意味で「枯れ木も山の賑わい」だ。
来年会いましょうということでここでの作業を終えた。
家に帰ると小屋の前から母屋の方へと黒い線が見えて何かと思って近づいたらアリのキャラバンだった。最近の大雨で巣が危険にさらされて新しい巣を作ったのか見つけたのか、みんなでその場所に向かって大移動をしていた。
車で帰ってきたときに最近やって来たフクちゃんがお出迎えしてくれて、近くに寄ってきてこちらをチラチラと見ていて可愛い。