木こり日誌

新城キッコリーズ Day37 道作りのために伐倒

新城キッコリーズ Day37 道作りのために伐倒

5月22日(月)晴れ

今日は道を伸ばしていくために邪魔になっている木と間伐してもよさそうな木を伐っていく。

木を伐るのってホントに難しい。ただ伐ることだったら道具があれば誰でも伐ることができる。でも立っている木のことを考えたり、何十年か先のことを考えたり、現在の生計を立てることを考えたり、伐ったあとの作業のことを考えたり、他の生物の事を考えたり、森を訪れる人のことを考えたり、云々、考えたらいくらでも出てくるんじゃないかと思えてくる。

その中から組み合わせて、じゃあ今はこの木をこの方向に伐倒しようかと決まる。機械が安全に作業できるような場所を考えて伐倒することという話を聞いた。

あれこれと考えて決めた伐倒方向だったけれど、あっちのほうが良かったなと後で思うこともある。どれがベストな選択なのか伐ってみてその後の作業で分かってくる。上手くいかなかった方法がたくさんあるなら、上手くいく方法もあるということの裏返しだ。次は状況が変わるかもしれないけれどあの時はこうだったなと上手くいく選択肢が増えてくる。

伐るのを見ながらその結果を自分に落とし込んでいく。

あっという間にお昼になった。

昼寝をして午後の作業へ。今日は道を作っていく予定だったけれど、今日伐った木が市場にもっていくのにはいいサイズの木だった。道を作ることも大事だけれどお金に変換することも大事だ。丸太の本数があって持っていけるなら持っていったほうがいい、第2第4木曜日が市の日になっている。今週の木曜日が市の日になっているので揃っているなら持っていく。いろんな状況から今は何をしたらいいのかということが見えてくる。まだまだ1mくらい先までしか見通せていないし、360°を見渡せる視野も持ち合わせていない、作業をしながら少しずつ周りを見回して遠くまで見通せる視野を作っていく。そんな気持ちでやっていくしかない。

今日だしたものでトラックにどのくらいの量になるのか?とりあえず明日から草刈りの仕事だ。

仕事を終えて最近入り浸っているコメダ珈琲へ。家に帰るとリラックスしてしまいすぎて何もやる気が起こらなくなってしまう。少し眠気もあるけれどここなら程よい緊張感もあって読み進められる。ジェリコを食べながら「暇と退屈の倫理学」最終章へと突き進む。21:00ころまで滞在して家に帰って晩ごはんを頂いて就寝。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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