6月7日(水)晴れ
丸太の木口はできるだけキレイに見えるように買う人の気持ちになって造材しよう。木の状態やなんかを確認しながら、どこでどうやって切るのかを判断しなきゃいけないので一筋縄ではいかない。
森の奥へ行って今日は伐倒する。シバケンさんが伐倒した木の枝払いをして道の脇によけて細かく刻んでいたらチェーンソーのキレが急に悪くなった。「石は伐ってないぞ。。。」と言っても切れが悪いのだから何かしらを切ってしまった結果そうなっている、これは研ぐしかない。きっと斜面を滑り落ちた木の枝や葉っぱの間に細かい石やなんかが紛れ込んでいたに違いない。
替えの刃を持ってきておけばよかったのだけれど、持ってきていなかった。ヤスリで全部の刃の目立てをし直す。これがまた時間がかかる1時間くらいはやっていた気がする。ようやく終わったところで、「これ伐倒お願いします」と言われ、木を伐ることになった。しかし、切れが悪い、自分でそう感じていた。でも伐り始めてしまったしと思って最後まで伐り進めた。遠くで作業していた田實さんは切れてないなというのが音で分かったらしく(すげぇ)後で、切れなかったらちゃんと研ぐようにと言われた。
チェーンソーが切れないことには仕事にならないし、色んな不具合が出てくる。無駄な力を入れなきゃいけなくなるし、機械に余計な負荷がかかる。伐倒方向の微妙な調整もしづらくなることで正確な伐倒ができなくなる。ということは危険が増していくということだ。自分も怪我するし、誰かを怪我させてしまう可能も高まる。
午前中は刃を研ぐだけしかやってないやんと申し訳なく思いながら終わった。
お昼休みの間に再び目立てをして、今度はちゃんと切れることを確認して午後の作業へと向かった。午前中に伐倒していた木を造材していく。今度は地面に刃が少し触れてしまった。やっちまった。。。またしても刃を研ぐことに。今日は何という日だ。悲しくなるけど、やるしかない。それも修行だと田實さん。研ぐこともそうだし、何よりもっと注意して切ることを学ばなければならない。こんなんじゃ仕事にならない。
あと気をつけることがもう一つあった。斜面の途中に倒してある木はいつ滑り落ちるか分からないから頭の方は枝払いせずに残しておくこと。丸太は滑り出すと蛇のように立っている木の間をニュルニュルと動い人間の方に向かってくることがあるらしい。頭を切り落とした丸太が斜面に寝ていること忘れて、不思議なことに何でもない時に動き出す。それでなくなる人もいる。何もなくてよかったが出会っていない現場の状態というはまだまだある。
今日間伐したところはかなり明るくなった。