木こり日誌

新城キッコリーズ Day66 伐り捨て間伐始めました

新城キッコリーズ Day66 伐り捨て間伐始めました

7月3日(月)晴れ

昨日は鶏の世話を済ませて、今度はカビが発生してしまった洗濯物をコインランドリーで洗濯して、待っている間に近くにある「味㐂川」でザルソバを食べる。

外の無断駐車の注意書きに少し心が緩む。草取りをして頂きます。なんだか罰金5万円とかよりほがらかな世界を作れそうな言葉だなと思った。

さて用事を足しにさらに車を走らせて豊橋へ向かう。途中から車の正面のウィンドウに水滴がやたらと付いて、エアコンで室内をガンガンに冷やしているから外の空気が冷えて水滴が付くのか?と思いながら走り続けた。それにしてもそんな現象初めてだしなんだかさっぱりしないままだった。途中で赤信号待ちをしていると何やらボンネットから怪しい煙が出ているではないか!これはただごとではないぞ、さすがの自分でもこれは異常事態だと気づいた。

モンベルに向かっていたので駐車場に入り停車させて、嫌な煙をあげるボンネットを眺め、ラジエーターが逝ってしまったのだろうか?と思ったけど、温度計は正常だったのを思い出した。ボンネットを開けて、見たところで僕には何が起こっているのかは解らない。ただフロントグリルのあたりからフロントバンパーにかけて血反吐を吐いたよな跡が見えた。

すぐに知り合いの車屋さんの兄貴に電話して現状を説明した。もしかしたらラジエーターにヒビが入ったのかもしれないから、とりあえずはエンジンが冷えるのを待って、ラジエーターに水を入れてうちまで走ってきてと言われ、まぁコーヒーでも飲んで自分も冷やすかということで小一時間ほど待ってから、ドラッグストアで車のためにミネラルウォーターを買い、ラジエーターのキャップをあけ水を入れようとした。あれ?全然減ってないけど?と思いつつも溢れるほど入れてみた。ついでに隣にある冷却水を入れるタンク?にも満タンにしてやった。この時点で何やら原因は違いそうだなとは思っていた。

ヒヤヒヤしながら車を走らせ、無事に車屋さんに着いた。

見てもらうとどうやらエンジンオイルがどこからか漏れているらしく、預かって直してもらうことになった。「火つかなくてよかったね~w」と言われて、そんな危険もあったのかとちょっと焦った。まぁ古い車だし、雪国で使われていた車だからけっこうサビてもいるの少しずつ直しが必要になってくるんだろうな~とこいつに掛かる費用を遠い目で眺める。

昨日の話が長くなった。月曜はというと午前中から伐り捨て間伐というものを始めた。その名のとおり、木を山中に伐り捨てておくことだ。伐った木を出すための道もなく、ウィンチなどで引っ張ってくることも困難な場所の木はそのまま森に返される。とは言え、伐り捨てられる木たちもそれなりの年数が経っている。直径10~20cm、それよりも大きなものあってそこまで成長するのに20年~30年は経っているはずで、その時間を本の数十秒、数分で無かったものにしてしまうということになんだかモヤッとしてしまう。何かいい方法や使い道はないのだろうかと考えてしまう。

伐る木のことを思えばモヤッとするけれど、その木がないことでその周りの木に光が注ぐ量が増えたり、その木が覆っていた場所にはまた新たな生命が生まれてくる。そうやって森が再構築されていく。人間が作った森だからこそ最後まで人間の手を入れてあげなければいけない、伐り捨てるにせよ、出すにせよ間伐という仕事は必要なのだ。

そして、急斜面での作業は鬼のように厳しい、森の中は直射日光を遮り、外界よりは涼しはずなのに作業場所に付く頃にはすでに汗だくだ。チェーンソーを片手に、荷物を背負って、ブーツという足かせを付けて登っていく僕らは修行僧か。なぜか修験道を歩いている僧侶の気持ちをわかりかけ、これが悟りに至る道かとおかしな妄想が始まる。ことはない。間伐する木を選ぶのに真剣になって、どれを伐っていいか立ち止まるばかりだった。

あまり伐ることができずにあっという間にお昼休憩の時間になった。間伐ほんと難しいよ、あれ伐らないとこれ伐れないし、でも本当にこれ伐る?なぜ伐る?伐ったどうなる?あ~どんどん伐れなくなってくる。と泣き言が頭のなかを駆け巡る。

今日は特に暑くてへばりそうになった。ご飯もなかなか喉を通らなくてゆっくりと完食した。

午後も引き続き作業して伐り捨て間伐初日が終わった。あんまり伐れてないから見た目にも、?という感じだった。尾根から青空が見えるくらいまでは間伐をしていく。あとどのくらいあるのだろうか?3分の2くらいは残っているような気がするが…。

天然サウナ地獄で流した水分を補うにはやっぱりマッチでしょ!体が炭酸を欲している。他の飲み物には目もくれずに手が伸びた。

チェーンソーの整備をして、温泉に入って帰宅した。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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