今回の札幌遠征はゆっくりしようと意気込んで前乗りしようと、パーティーのある1月21日(土)の前日20日に札幌入りした。
札幌は青森のお隣 HOKKAIDO Esta Al Lado de AOMORI.
電車や飛行機を使えば楽に札幌には行けるんだと思うけど、青森→札幌、隣りの県。。。いや「道」と言うべきか、なのにこれが遠い、どの交通手段を使っても東京に行くのと変わりないんじゃなかと思う。飛行機は使ったこはなく、電車でも5時間は掛かる。新幹線が開通したと言っても、函館まで、そこから先は特急電車を利用しなければならず、新時代の移動手段「新幹線」で函館入りを果たしてもそこから、古き良き特急電車もしくは鈍行電車にて札幌へたどり着かなければならない。
そして、自分はそれの倍の時間を掛けている。しめて10時間。その移動手段こそ「津軽海峡物語」というフェリーと高速バスがセットになった超お得な移動手段!なんと札幌・青森間の往復が12000円(片道6000円!)
夕方に札幌に着くためにはメチャクチャ早い便に乗らないといけないが、今回は前乗りということもあり、朝7:40 青森港発の便した。。。が当日寝坊して10:00の便に変更w 前乗りしない時は朝5:40の便に乗るために3:00に起きて青森港へ移動している。そうなると、なかなか過酷な旅になる。3:00に起きてその日のパーティーが終わる3:00まで起きてることになるので、その日は24時間営業となる。
20日の札幌への旅はフェリーへの遅刻から始まったのだ。
一般人としてHABANA入り Perdon, Yo no soy salsero hoy.
ということで
- 自宅から青森港 1時間
- フェリー 4時間
- 函館から札幌 5時間
しめて10時間弱の旅はフェリーで寝たり、レッスンは何しようかな??なんて悩んだり、バスの中で「晴天の霹靂(青森の新しいお米の映画!?と思ったけど違い、なかなか面白かった。)」を鑑賞したりしながら過ごすとあっという間に札幌に到着。
点と点は線になり、いつかは縁になる ホステル Ten to ten
今回は、Ten to ten というホステルに泊まってみることにした。3泊して7000円ちょっとと旅人にはとても有り難い宿で、Barも併設してあり、宿に泊まった人同士の新しい出会いの場になったり、自分もその輪の中に自然に溶け込んで話をしたりした。
毎回宿を取る意味はあるのかと思うくらい夜中まで活動しているのだけど、とりあえず帰る場所があるというだけで安心できる。チェックインを早々に済ませて、HABANAへ踊らない人として入店。
いつもの人達がカウンターの中にTAKUMIさんに、CHIKAKOさん、GASOさん。お腹がかなり減っていたのでカウンターに座って早速注文「Arroz con Pollo 鶏肉とご飯のプレート」キューバのそれとは違いハイクオリティーの鶏肉のソテー! TAKUMIシェフの腕前が伺える。
(残念ながら携帯で撮った写真を見たらかなり使えない写真になっていた。。。)
何をするでもなく座って、お酒を飲んだり、会話を楽しんだり、流れてくる音楽に耳を傾けるだけで何だか気持ちがワクワクしてくる。サルサがガンガン掛かってるんだけどうるさいと感じることもなく、それもお店と一体化してるようでとても居心地がいい。踊りたいと思う事もなく(疲れてたからか?)ただただ座ってその雰囲気に浸っていたいそう思った。
ついでに弘前にもこんなお店があったらいいな、「HABANA 青森店」何て口走ってみたり、でもそのうちできるんじゃないかと思っている。
HABANAには踊らないお客さんもたくさんやってくる。お店の雰囲気が良いからなのか、そこにいる人達が良いからなのか、どんな人でも足を運んでくれるような魅力溢れるお店があったらいいな。
この日は閉店間際までお店で飲んで、少し踊ったり、話をしたりしてゆったり過ごした。
普通のお客さんとして来るハバナもいいな〜なんて改めて感じた初日の札幌だった。
El Dia 2 のんびりスタート2日目の札幌
旅でどこかへ行ったら何がしたいか?もちろんその土地にしかないものを味わいたい、美味しいモノ、感動するモノ、安らぐモノ、いろんなモノがあるが、レストランよりなにより、カフェを探してしまう。
美味しいコーヒーを飲みたいからだろうか?それはもちろんカフェに入ったら美味しいコーヒーが飲めるにこしたことはない、カフェに一番何を求めてるのか?それは、そのお店が持つ雰囲気だろう。
カフェはその時の自分の気分で選んだりしてる。何かを話したいときはココのお店。静かに何も考えずに過ごしたいときはココ。集中して作業したい時はココがいいな〜なんて思う。お店はそこを作った人達の思いが凝縮されている場所だから、雰囲気を感じるのも好きだし、お店を構成するモノ達を見てるだけでも楽しい。
お昼はカフェに連れっていってもらって、のんびり過ごして、長い夜の始まりにむけて充電完了!
踊るのは好き!音楽を聞いて踊るのはもっと好き!
サルサの踊りだけが好きだったらここまでサルサを好きになっただろうか?踊って行くうちに、キューバンサルサの師匠に出会い、キューバンサルサの美味しい所を味合わせてもらい、その音楽が大好きになり、踊りもたくさん踊ることで好きになっていった。
あまり上手に踊れていない時は音楽に集中することなんてできなかったけど、自由に踊れるようになってくるにしたがって、音楽が耳に入ってくるようになり、そこからまた一段とサルサが楽しくなった!
踊っているとワクワクしてくる、それは徐々にスピードが増していく音楽のせいなのか、沢山の楽器が奏でる音のせいなのか、細かいところはわからない。けど、心がウキウキ踊り出す。細かいステップなんかを抜きにしたら、だれでも聞いていたら体が動き出すんじゃないかいと思う。できないという恥ずかしさが、体を押さえつけないならきっと踊ってしまう。
ということでレッスンでは「自分なりの音の聞き方・踊りの組み立て方」を簡単なルーティーンを交えて一緒に踊って頂きました。もちろん細かいリードやフォロー、カッコよくステップを踏むことはもちろん大事ですが、「踊り」と「音楽」が一体となっていたらなお良いよねってことです。
まぁそれを阻むのがリード、フォローでもあったりするのかな?
知っている曲ならココでこんな音が入ってきて、ここから静かになるような。なんて考えることができると思う。
サルサを踊るのに慣れてきたら是非ともチャレンジしてもらいたい、ただ自分の持てるすべてのワザを出しまくるのではなくて
「音楽を聞きながら、先を読んで、そこに自分のもっているワザを出していく」
この曲の感じなら、こんな風にとか、ゲキアツなポイントにはこれを!とそんな風にして、自分の引き出しを少しずつ開けていったら、踊っていて何をしたらいいか迷わない。音と共に踊っていく。ある程度サルサを踊り込んでいったら、メトロノーム、カウントとしてだけ音楽を聞くのではなく、曲の表情を読むことをプラスすることでサルサがまた一段と楽しいものに変わる。
今この曲は「悲しい」「穏やか」「賑やか」「コミカル」なのか、「一緒に踊るところなのか」「離れて一人で踊りたいのか」どんな感じなのか、その雰囲気を感じ取ってそこに自分のもっているワザを当てはめてみる。
自分の踊り方は自由なように見えるかもしれないけど、師匠に作ってもらった「基本の踊り方」「音楽の聴き方」があって、そこにキューバの他の踊りを使った、少しの遊びとムーブメント、を積み上げている。
と言いつつ、自分もまだまだ音楽を聞ききれてないし、リードだって甘かったり、遊んでも、戻って来れなかったりしているので、まだやれることがたくさん有って、奥が深くてこれからも楽しい勉強が続いていくんだとな思っている。
そんな自分のレッスンを受けに足を運んでくださる皆さんにはとても感謝しています。いつもありがとうございます。
たくさんの先生の良いとこを吸収して、ますますサルサライフを充実させていってもらいたいな〜と思ってます。
そしてHABANAの夜はまだまだ続くのでした。
El Dia 3. 3日目 ワークショップ&アフターパーティー
何時間寝たんだろうか? 3時間? うん、たしかそんなもんだ。県外にいくといつもそんな感じ、だって楽しんだもの、夜更かししちゃうよね。
早起きして、朝のレッスンへ。難しいことは特にやらなかったけど、単純なことほど難しいことはない。
そうフワフワの卵焼きを銅のフライパンで焼くことのように。。。
意味不明。
その単純なことは単調で飽きると思うけど、難しいことの理解を助けてくれると信じているのでうるさく言っている。それを解ってもらえる時が来るといいなと思いながら。
ワークショップでは、いつものごとくムーブメントで体力を削られ、そのあとガクガクの足でベーシックステップを本気で踏んでもらう。疲れるだけなら意味はないのかもしれないが、体の使い方を覚えるためには、最初は意識してその部分を動かすことが大事だ。自由自在、そこまでたどり着くにはやっぱり地味な反復練習が必要だ。その部分を動かす筋肉が発達して、考えた事がすぐ伝わる神経が通って、そのあとは体が動かし方を覚えてくれて自由自在に動くようになる。
動かない筋肉が動くようになるまでには時間が掛かるけど、だれでも反復練習によって動かすことができると思えるのは、自分もそうだったからで、キューバでの1年間の毎日の練習が今の体を作ってくれたと信じているからだ。偉そうに言ってはいるけど、上には上がいるのも知っているから、自分も日々鍛錬が必要なこともわかっているということも付け加えておこう。
ペアでも自分が思うカッコ良いステップの踏み方だったり、細かいリード、フォローのポイントを交えてレクチャーした。
カッコ良いと言ってもそう思うポイントは人ぞれぞれだ、今の自分はそれをカッコ良いと思って動いているし、教えている。ファッショにも流行があって、時代ごとに格好いいという基準は変わっていく、踊りも格好良さの基準は変わっていくのだろうか?自分も格好良い踊りを追い求めてる最中で、今の時点でこういう考えのもとに踊っているとしか言えない。
良いモノを取り込んで、ますます踊りは変わるのか、無駄をそぎ落としたモノが最終的には美しく格好いいのか、まだまだわからないままだ。
自分自身教えながら、改めて何が良いのかを考えている。
微妙なスタイルの違いもあったりでちょっと迷わせてしまったりもしたけど、皆さん最後まで熱心に話を聞きながら踊って頂いたことに感謝です。
皆さんクタクタの中、アフターパーティー前にはミニ懇親会もして頂いてとても嬉しかったです。アフターパーティーはゆるゆると音楽を掛けながら、踊ったり、話をしたりしながら過ごして、最後はもう足に踊る力が残っておらず、休み時間がながくなったので次回はさらにパワーアップして最後まで踊り続けられるようにしたいなと思ってます。
今回の新しい出会いと経験から、またサルサの輪が広まりますように。
長々と書き綴りましたが、イベントの企画・協力と、3日間の札幌滞在でたくさんのサポートをして頂いきありがとうございました。