木こり日誌

新城キッコリーズ Day12 ヒノキの大木との決着がついた、そして枝を刻む

新城キッコリーズ Day12 ヒノキの大木との決着がついた、そして枝を刻む

4月18日(火)晴れ

少し早く起きれた朝は昨日の日誌を書く。弁当作ったり朝ごはんの準備したりしなければならないので途中で切り上げる。

作手までは50分かかる。そのぐらい時間があると短いポッドキャストだったら2つや3つは聞ける。今はこんなのを聞いてみている。

様々なゲストがポスト資本主義について語る。へ~ ふ~んと思いながら走る。あっという間に到着して、体操やなんかをして作業がはじまる。さてこのステージのラスボスをどうにかこうにか処理していかねば。と言っても自分にできることはそう多くない。

上の方に滑車をつけて、ウィンチで引っ張り上げる。なるべく枝葉を上の方にあげて処理したい。それでも上がらないものは下で枝を払ってから引っ張り上げる。残った枝葉を集めてそれだけを引っ張り上げたりしながら少しずつ処理していく。

途中でチルホールを次の現場に運んで、戻りに眺めるとだいぶスッキリした。この時間の日当たりは問題ない。

午前中では引き上がらず、午後へと持ち越しとなる。何はともあれ昼飯を食べねば力がでない、どんどんと溜まっていく枝や切った細い丸太の上を駆け上がり、滑り降りていくのはこたえる。ご飯を食べてストレッチして昼寝をして午後の作業へ。

引き上げた枝を刻んでいく。枝は基本的に等高線上に刻んで置いていく。なるべく地面にペタっと付くように枝の分かれ目のYになっているところの付け根をおとして、一本の枝にしていくようなイメージで刻む。最初の処理が雑だと後からの作業が大変になっていく、歩きづらくなるだろうし、何かを引き上げたり、下げたりする時にも何かしら問題が起こってくる。

まずは基本を押さえて、そこから応用が派生するし、楽を覚えていく(抜くところが分かるというのか)、基本が分かってないと抜くこともできなし、応用も効かない。ということで基本を大事に作業していく。遠目に見るとペタッとした感じに見えるけれど、大丈夫なのだろうかという気持ちもある。ということでこちらのステージはようやく今日終わった。

あと聞いたのは、出してきた丸太を置いていく時は大きな丸太がストッパーになるように一番外側に置いて細い丸太をその内側に置いていくようにする。というのが基本になる。

帰りに盆栽ベースによってチェーンソーの手入れをしていたら、ちょうど盆栽センターの奥さんがやって来た。作業していると「パン余計に買っちゃったから」とパンとバナナをもらった。コーヒーも入れてくれて、有り難くご馳走になった。しかし、奥さんの入れるコーヒーはそのへんのコーヒー屋さんのコーヒーより美味しいと思う。毎度コーヒーのお供にお菓子も付けてくれて嬉しい。

美味しく頂いて、残っていたチェーンソーの目立てをする。刃を砥いでいたら、急に「芸能人は歯が命」という言葉が頭で木霊してきた(笑)そう、チェーンソーだって刃が命なのだ。講習のときに全然切れないチェーンソーの様をまじまじと見た。目立てが上手くいってないチェーンソーはフルスロットルで丸太に刃を当ててもなかなか食い込んでいかない。時間が何倍もかかるし、その分、燃料も消費する。切れないから力を入れて押すと何が待っているかというと、ようやく切れたと思った時、そのままの勢いで地面に刃がぶつかる可能性がある。土ならまだいい(いいのか?)かもしれないけれど、下に石があると刃は駄目になるだろうし、足があったら誤って切ってしまう危険性もある。

よく切れるチェーンソーは丸太に置いただけで刃が食い込んでいく。力がほとんどいらない、支える力は必要だけれど、無駄に力を使わなく済むから人間が使うエネルギーも少なくてすむ。無理な姿勢や力が入ることで体も痛めてしまうかもしれない。だからちゃんと砥いでおくことは体のためにも作業のためにも必要なことだ。

帰ろうと思った時に雨がポツポツと降り出してきた。明日の作業はなんだろう?

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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