5月3日(水)晴れ
新城キッコリーズ連休の初日、僕は薪になるべく積まれた丸太を前にいた。なんのことはない休日しか薪割りする時間がないのだ。薪割りバイトに応募してバイト代ももらえるし会社に貢献できる。なんと有意義な時間。
まずはお隣の薪土場にある薪割りを運ぶのに体力の半分を奪われる。お前はおれを使って丸太を割れるのか?と薪割り機の挑戦を受けてるようだ。お前の重みに僕は負けない!と3回くらい休んでようやく作業場所まで連れてきた。ホントに世話の焼けるやつだ。
午前中は長さがまちまちの丸太をチェーンソーで切ったりしながら、足元を片付けていった。あっという間にお昼の時間になった。盆栽センターで注文できる「まかないカレー」をお願いしてコーヒーも付けてもらった。少しずつ食べてないやつにチャレンジしていこうと密かに決めている。最後にプリンも付けてもらった。お菓子を貰う子供のような気持ちになるけれど、甘いもの好きだし素直に嬉しい。
今日は昼寝もなくそのまま午後の作業へ。ようやく、1mに切られた丸太に手をつけていくことができる。直径10cm~60cmくらいまでの丸太を薪割り機に乗せ半分にさらに半分、そしてさらに3等分にしたりしていく。薪をボイラーに入れるのは女性の方と頭に入れつつものこれぐらいはいけるのか?それとも「もっと小さくして欲しいわ!もう!」なんて思われたりするのか、そうだとしたらクレームが入るのか?今割っている薪はまだしばらく後に使われることになるだろうから、数ヶ月後にその答えがわかるかもしれない。
そうこうしているうちに終わりの16:00になった。山がすこし広がった気がする。
それでも割るための丸太を崩しながらやっているので全然進んだ気がしない。
ここでなぜか線路は続くよどこまでもが脳内に響き渡る。そう丸太は続くよどこまでも先は見えてるけれどあそこまでたどり着けるのだろうか、いやたどり着かねばならぬのだ。丸太貯金は十分、これに利子でも付けばいいのだが、丸太が増え一方で割らなきゃなんにもならん。
本当ならラックに詰めていく作業もあるのだけれど、今は空のラックがないらしく、割った薪がうず高く積まれて作業場所を侵食してくる。
驚くほど軽々と丸太を持ち上げられる鳶と割ってもしぶとくくっつくヒノキを切るための鉈。
そして一番最後に残っている薪割り機の移動。自分で走ってくれよと思うほどに、一日作業した後の身体には応える重さだ。息を切らして、筋繊維をいくつか切って隣の小屋まで運ぶが、朝のようにはいかず休憩する時間を長くとらないと運べない。なんて重さだ。薪ザップの真骨頂ここにあり「はいもういっちょうー!」と声が聞こえてくる。ようやく運び終えた達成感たるや、とりあえずビールお願いします!と言いたくなるほど身体の底が乾いている気がした。
残っていた梅シロップ&梅酢のドリンクを飲み干して、チェーンソーの掃除をするために盆栽ベースへと向かった。整備を終えて、時間もあるし新しいカバーに交換しとかなきゃなと思って手を付けたら、エンジンスターターロープの下に入っているゼンマイとの格闘が始まった。それでもよやく付け替えて、エンジンも問題なく掛かったし、ロープの遊びの具合も大丈夫な気がする。
帰りは温泉に入って帰った。