1月11日(水)晴れ
今朝はVO!!の新たな活動のために「悼む」とはなんなんだろう?とああでもないこうでもないと考えを巡らしていた。それは自分自身でも整理していきたいことなのでまた別に書いていこうと思う。一つの言葉について考えていると最後にいたるのは地球や人間を離れたところに至ってしまう。いつも飛躍しすぎて、こんなん頭おかしいやつやんと自分にツッコミを入れたくなる。
思考は地球をはみ出てもなお、この肉体はこの地球上にあって、じゃあなんで人は「悼む」のだろうと思うのであった。
ってことで、頭を冷やすために鶏のお世話にでも行こう。これはTさんの愛用品の亀の子束子2代目。鶏の水桶を洗うためだけに使われて、タワシを使い倒すところをはじめて見た。80代になっても元気でいるために、動いている。いやそれよりも、以前この農園の風景が好きだと言っていた。この場所にいると心が澄んでいくのかもしれない。
水を替えたら緑餌を取りに開墾へ。雪白体菜の葉がずいぶんと黄色くなってきたのでそれを取っていく。こちらは今週末あたりから気温が上がって春の陽気になるみたいで、そこに雨が降るとここの雪白体菜もとうが立ち始める。
それが終わったら、昨日の続きで赤カブを漬ける準備をしていく。実と葉っぱを切り離す。
干していた赤カブはモチモチ、プニプニとした触感で肌触りがとても気持いい。つきたてのおモチの表面が乾きはじめて、乾燥と潤いが絶妙なバランスにある時のような感じになっている。あ、雪見だいふくのあの皮のような感じが近いかも。
切り離した葉っぱはカブを漬けたあとの蓋として使うので結んでいた藁をほどいていく。
カブの重さを計る。
塩と糠の重さも計る。
カブは塩でゴリゴリともんでおく。
準備ができたらあとは赤カブと魔法の粉(糠と塩、昆布、唐辛子)をミルフィーユを作るように重ねていく。
最後の蓋を撮り忘れたけれど、葉っぱで蓋をして重石を乗せたら完成だ。
これは金の延べ棒か?いやこんなところに。そんな夢のようなことが起こるはずがない。一夜にしてサツマイモが金に変わるはずが…黄金のように輝くサツマイモがそこに。いやある意味黄金なのかもしれない、その美味しさは金と引き換えにしか得られないものであるなら、金と同等の価値を持っている。なら干し芋は金だ。
南京ハゼの木にメジロが来て実をせっせと突いている。
さてさて休憩がすんだら、次は大根の漬物を仕込む準備に取り掛かる。作業は赤カブを漬けるのとほとんど一緒だ。まずは葉っぱを切り離す。
同じく葉っぱを取っておいて蓋に使う。
重さを計る。今日は17.4kg。
干した大根はクネクネと曲がるくらいの柔らかさになる。曲げるとUの字になるほど。そしてその肌触り(?)がなんともいえず気持ちよくてずっと触っていたくなる。
大根に魔法をかける粉は大根の重さの7~8%の塩と糠(今回はそれぞれ1.2kgぐらい)と柿の皮を乾燥させたもの(適量)。
作業の途中で、そういえばクチナシを入れるんだったと妙子さん。ということでクチナシの実を取りに行くことになった。そんなものもあるのかと驚きながら、そもそもクチナシの実を見たことがない。そういえば食材の原材料のところにクチナシ色素とかそんな表示を見たことがあった。そのクチナシか。
ドドン これがクチナシの実。なんだかトロピカルな雰囲気だ。
農園なかに2本だけ植えてあって、それぞれの木から採ってきた。さぁこれですべての食材が揃ったこれでマジックパウダーが完成する。
塩でゴリゴリとこすり合わせた大根をキチキチと樽の中に並べてパウダーを振りかけてと繰り返していく。
行き場を失った樽たちは外に置かれることに。家の中にあるものを消費したら中に入れてもらえるのだろうか。
ということで午前中の作業はここまで。お昼ごはんを食べて昼寝をしたら午後の作業へ。
午後は玉ねぎの間の草取り。さすがに草を生やす農業と言えども、草に負けては野菜も育たない。太陽光を遮られそうなところに生えている草を取っていく。
それが済んだら鶏糞を薄く蒔いていく。
作業が終わって鶏糞を鶏小屋に戻しに行くと地面にキレイな白い結晶(?)が出来てるのを妙子さんが教えてくれた。触ってみると綿のようにふわふわとしている。どうやら、鶏糞の中に含まれる成分・亜硝酸態窒素などが結晶化したものらしい。ここにそのままヒヨコを入れるとそれを食べてしまう。食べるとチアノーゼを起こして死んでしまうので落ち葉を厚く敷き詰めて地面が見えないようにしてしまう。人間の赤ちゃんも窒素過多の食材を食べるとチアノーゼを起こすことがあるそうだ。
次は明日漬物を作るために高菜を収穫する。霜にやられて一部赤くなりけているけれど少しくらいなら大丈夫ということでひどく傷んでいるところは取って明日の鶏のエサにする。
収穫を終えて帰宅。
今日の作業はここまで。