百姓日誌

福津農園 Day0 & 1

3月5日の夕方に愛知県新城市にある福津農園に無事に到着した。到着してからは荷物の整理を少しして、すぐにヤギの杉子にエサやり。

杉子は青木(アオキ)と呼ばれる葉っぱが好きらしく松沢さんが採ってきた青木をあげるとすごい勢いで食べ始めた。全部あげないで今日は採ってきたものの1/3くらいをあげることにした。
「食べ物をあげる時の欲しがる表情を観察してみなさい」と言われ、あげるときにそこまで観察してなかったなと思った。動物しかり、植物、なんでも観察しないとそこで何が起こっているのかは分からない気がする。たださえ、見たいようにしか見ないし、見たいものしか見えないと言われている人間の能力の罠をかいくぐるのは至難の技だ。観察って難しい。ちなみに一番の好物はマサキらしい。

「普通の農家」というものが良くわかっていないので普通の農家という表現はよくないとは思うが、19:00くらいに夕飯かなと思っていたらティータイムが始まり、ゆったり話をしたりしながら過ごして夕ご飯は21:00くらいになってた。それからお風呂やなんやらしてさぁ寝るかと時計をみると23:30。 そう遅くなってもいいのだ。なぜなら動き出すのが9:00からだからだ。

朝は鶏とともになんてことはなく、鶏は鶏のペースで起き出してコケコッコーと鳴いている。少しうるさいなと思いながら何回鳴いたか分からないくらい後に、人様はゆっくりと布団から抜けて慌ただしい朝の時間というものもなく、のんびり朝をスタートさせる。8:00からご飯を食べて9:00には作業開始。

3月6日、今日は鶏の水換えと緑餌やりからスタート、今日から一つ一つ福津農園という生活スタイルの観察が始まる。鶏がたべる緑餌はイタリアンライグラスと呼ばれるそのへんに生えているような雑草だ。これをそのままではなく1cm~2cmくらいに切ってあたえる。初めて「押切」という農具を使った。

これを毎日あたえることで鶏の腸内環境が整えられるとのこと、人間でいうところの野菜にあたる。鳥達が住む鶏舎のなかは、もちろん糞だらけなのだけど意外なほど臭くない。腸内環境が整っていること下が土であること、鳥達が動けるスペースがあることで土を引っ掻き回したりしながら土とうまく混ざりあって、土に住む微生物たちが上手に分解してくれるらしい。

鶏さんたちの世話が済んだ後は、害獣よけの電気柵の片付け。最近は鹿が頻繁に現れて畑の大根やなんかを食べてしまう。そのために設置しているけれども上手いことすり抜けて来てしまうらしい。以前はイノシシが大量に出てきてたらしいが、大量に増えすぎると「自然の調節機能」が働くらしくイノシシの被害がなくなったらしい。人間も動物も昆虫も植物も生きとし生けるものすべてはちょうどよいバランスを保ってこの世に存在しているらしく、そのバランスが崩れるとそれぞれの命あるものには何かしらのかたちで都合の悪いことが起こるようだ。

それと今日はソラマメの下草をを刈って、ネットに届くように古くなった竹を支柱としてお豆さんの側に添えてあげた。それを支えに上へ上へと伸びていける。ネットにたどり着くために上に伸びてくソラマメを見ていると自分も誰かに支えられて、次のステップ、また次のステップと色んなものにつかまって見たことのない景色の見える所に来たんだなと思った。これからどんどん成長していくのが楽しみだ。

お昼には、湧き水が流れるそばにたくさん生えているクレソンを両手に持ちきれないほどの量をとってキッチンへ。包丁で細かく刻み、塩で和えてから炊きたての白ごはんが入っている釜の中にドバっといれて混ぜ合わせる。クレソンのいい香りがしてきたら、それをおにぎりにして出来上がり。それと大根をお湯で煮たものに自家製の味噌で作ったタレをかけたもの。それを援農、研修されている方々と頂く。

午後の作業は、選定した梅の枝を20~40cmほどの長さに切る作業。薪にするのかなと思っていたのだけど、その場にまいておいてと言われ、これもまた土の微生物の力によって早く分解が進むようにという図らいらしい。太い枝は持ち帰って薪に、細い枝はその場所に住む微生物たちに、そしてまたそこに生えている木の栄養となる。松沢さんの目指す、循環型有機農業の思想がいたるところに垣間見られる。

そんなところで今日の作業は終わり、風が吹き荒れる中、雪もチラチラと降ってくるは、見えないけれども鼻水、目のかゆみとなって現れる花粉も飛び交っているはで、寒いし鼻水はでるは目が痒いはで大変だったのは自然の力に抗うことだった。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生
赤石家のカズです。
2022年3月から農業の研修を開始!
誰かの役に立つかは分からないけど、困ってる自分を助ける。
他のだれかも同じことを思ってるかもしれないと思いながら。

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