百姓日誌

福津農園 Day298 収穫、味噌作り

福津農園 Day298 収穫、味噌作り

3月2日(木)晴れ

花粉症なのかホコリに反応しているのかアレルギーが酷い。寝てる時に口呼吸になっていて何度か目が覚める。今朝も何度目かわからないけれど目が覚めて、そのまま起きていた。

今日が締切のサルサソースの原稿を書いて朝ごはんの時間まで過ごした。朝ごはんの後は鶏のお世話へ。水を替えて、採ってきた緑餌を鶏たちにあげていく。

その後は朝市へ持っていくためにフキノトウの収穫へ向かう。西側の畑へ。ここは陽当りがあまりよくなく、そんな場所を得意とする作物を育てている。育てているというか勝手に出てくる。コゴミやミョウガがそれらの作物で政満さんは「※半栽培」と言っている。里芋や生姜もそんな場所が好みの場所らしい。

※政満さん曰く、人間が少し手を掛けてあげて栽培する方法。例えば、その植物が得意なとこを選んで植えてあげる。冬の間ミョウガは土の下で眠っていてその間、夏から冬にかけて育った草を刈ってその上に布団をかけるよう被せておいてあげる。すると芽を出した時には被せた草が太陽の光を遮ってくれて美しいピンク色のミョウガを収穫することができる。太陽光にあたると緑色になってしまう。味はどうなのだろう?もしかしたら味も変わるのかも知れない。

そんな西の畑を南に下りながら斜面や平地に芽を出しているフキノトウを収穫していく。フキノトウの花の蕾がまだ閉じているものを選ぶ。

10:30から味噌を作るということで収穫を途中で終えてもどる。すでに妙子さんが圧力鍋を使って少量の水で蒸す?茹でていた?大豆をバットに移して持ち上げたりしながら40度ほど、程よい湯加減を目指して冷ましていく。どうやら、干し芋を作るために熱々のサツマイモの皮を剥く作業を何度も繰り返したお陰かで手の皮が厚くなったのか、熱さへの耐性を手に入れたのか、熱々の大豆もなんのそのかき混ぜることができるようになっていた。

その間に妻が豆麹と塩を混ぜ合わせておく。

冷ました大豆に混ぜた合わせた麹を加えて、再び混ぜ合わせる。

それをミンサーを使って挽いていく。

「これがモンブランだったらな~」なんて妻とRちゃんは話している。たしかにモンブランと言われてもわからない。

全部挽き終わったら、そこに茹で汁の量を調整しながら程よい硬さになるまでこねる。

その後は味噌玉を作って瓶の中に投げ込んでいく。その前に、瓶のなかを焼酎で殺菌して塩を全体に塗っておく、そこに一投目を勢いよく投げ込むと味噌玉が弾けて瓶の外に飛び散った。強すぎたようだ。何でもかんでも力強くやればいいというもんではない。なんで投げ込むかと言えば空気を抜くためだ。破裂させてしまっては元も子もない。次からは程よく味噌玉が潰れるほどの力加減でペチンッ!ペチンッ!と気持ちいい音を聞きながら投げ入れていった。

最後は表面を平らにならして、真っ白になるまで塩をふっていく。とくに縁の部分は塩が盛るように置いていく。こうすることでカビなどの雑菌の侵入を防ぐ。

「塩はいつまでたっても塩のまま、カビることもないし、腐ることもない」妙子さんの名言だ。

さらに和紙で蓋をして、ラップをしてと2重、3重の蓋をして落し蓋をしたら、あとは半年まつだけだ。

詳しくは去年の味噌作りを参考に。

その後は収穫途中だったフキノトウの収穫へ。

収穫を終えてもどる途中にタンポポが。タンポポと言えばサルサソースを書いている時にふと自分はタンポポのようだなということを書いた。何だか仲間がそこにいるように感じた。

そんなところで午前中の作業は終わった

午後は、さらに追加でフキノトウを採って、自分はブロッコリーの収穫へ。

ブロッコリーはスーパーでは真ん中の大きなところしか見ないけれども、そこを採ると脇芽がどんどん伸びてきて小さなブロッコリーがたくさん採れる。いつかこの臭くないブロッコリーを作りたいなと思う。本当に美味しいブロッコリーを味わって欲しいなと思うばかりだ。あの変な匂いのするブロッコリーしか知らないなんて残念すぎる。スーパーのポップで見た「熱を加えると独特の匂いがしますが品質には問題ありません」的な文言が書かれていたのをみたけれど、ここで食べるブロッコリーはそんなことはない。もちろん採ったばかりということも関係するのかもしれない。

収穫したものを袋詰めして、日が暮れて暗くなる頃にキノコ棟Aの鶏たちをみかん棟へ大移動させる。暗くなって止り木や梁の上に登って休んでいる鶏達に「キャー」「ぎゃー」と叫ばれながら、小脇に抱えて彼らにとっては新しい鶏舎へと走る。日が沈んで寒くなって震えそうになっていた体もドキドキとしている鶏の体温と相まってジンワリと汗をかいていた。

50~60羽ほどの鶏を移動させて今日の作業は終わった。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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