お正月休みに入るころから不穏な動きを見せ始めた愛機・RICOH GR2。その前にもセンサーにゴミがついたりして撮った写真のなかに黒い点が写ったりしていた。そりゃ外の作業をしながら使うものんだから細かいホコリが入らないわけがない。鶏小屋の中や周辺なんかは光に照らされるといつもキラキラと何かしらが舞っている。カメラにも入っていくし、もちろん自分達も吸い込んでいるんだよな〜とふと思う。
昨日NHKの「超進化論」という番組では微生物が取り上げられていた。まぁ体に微生物を取り込んでいると思えばそれもまた良しとするかと思える。人間の体の中にも外にも微生物が溢れているというか微生物でできているんじゃないかとさえ思えてくるほどだ。人間が食べたものだって微生物がいなければ分解されず人間は食べたものから栄養をとることができない。納豆だって食べられないし、ビールも日本酒もワインもチーズもみんな微生物達の働きがあってこそ。
まあそんなこと言ってもカメラは微生物を必要とはしていないのでホコリの侵入はカメラに悪影響しかもたらさないんだけれど。。。
GRちゃんはいつも持ち歩いていてガシガシと使っていたのでホントにホコリにまみれていた。スマホがある今の生活でカメラがそれほど必要なのかと思われることもあるけれど、スマホでは撮れないものがこのカメラでは撮れる気がしている。GRにおいてはポケットから取り出して1秒もかからずシャッターを押すことができる。良いな、撮りたいと思った瞬間にサッと撮り始められるというのが魅力だ。作業してるんだからじっくりなんて撮ってられない。片手で操作できるというところがまた良い。携帯も片手でカメラの起動までできないことはないけれど、なかなかもたついてしまう。GRを使ったあとでは「携帯を片手に持って、シャッターは空いた手の方で押す」という操作性の悪さを感じずにはいられない。
いろんなところに持ち出すもんだから、時にはりんごジュースを意図せず浴びせかけたりしてしまったこともあった。そのせいでレンズを守るために閉じる扉が閉じづらくなってしまったこともあった。いつの間にかすんなり閉じるようになったのだけれど、もしかしたら、その残りが今回はさらに深部へと到達してしまったのか絞り羽根というのか(?)が開閉しなくなってしまった。つまりカメラのセンサーに光が届かず何も映らないということだ。センサーくんは永遠の闇の中に幽閉されてしまったのである。
センサーについたホコリやなんかはカメラを分解していくとたどり着いて、清掃を何度かしていたのだけれどさすがに絞り羽根を治す技術までは持ち合わせていないし、そこまで分解する勇気が持てなかった。壊してしまっては元もこないので今回ばかりは潔く諦めて修理に出すことにした。
1~2週間で見積もりが届くと言っていたけれどまだ届いておらず、修理をして返ってくるまでには1~2ヶ月を要するらしい。あれ自分こっちにいないんじゃないと頭をよぎったけれど、どこかに送ってもらえばいいか。って数カ月後自分はどこにいるのかも心配になってきた。
いやいやまぁ自分の心配は横に置いておいて、先日名古屋のカメラのキタムラ中古買取りセンターで見つけた新しい仲間RX100。昨日から使い始めたけれど若干の操作性の違いや手に持った時の感覚の違いに戸惑いはある。
数日iPhoneで写真を撮って日誌に使っていたものと比べても写真の美しさやなんかは大差ないんじゃないかと思ってしまう。どちらかと言えばスマホの方がホコリやなんかにも強いんじゃないかとさえ思う。じゃあなんでコンデジ?となるけれど、やっぱりその操作性なんじゃないかとつくづく思う。ポケットから取り出して電源を入れてシャッターを押す。その一連の動作をスムーズに行える。優先順位が高いのは今はその部分だ。
その操作性もGRにはほど遠いなという感じがする。最強のスナップシューターの名はだてじゃない。
それでも人は慣れていくもんだと思うからしばらく使って様子をみよう。