百姓日誌

福津農園 Day11 ニンジンの種まき初体験

福津農園 Day11 ニンジンの種まき初体験

3月16日(水)晴れ

いつも始まりはニワトリのお世話から。今日はレモンライグラスをコンテナに1つ、大根やカブをコンテナに1つと少なめの緑餌をあたえることに。

終わったら、昨日ニワトリが引っ越しをしてガラ空きになった鶏舎の中で鶏糞が固まっている場所があって、そこをほぐす作業をした。南側は日当たりがよくて、鶏糞はパサパサしている。北側のとまり木の下あたりは掘り起こしても湿っていて匂いもあまりいい感じではない。全部引っ剥がして、少し砕いて、乾かしていく。

掘り起こすとミミズがたくさん、ここでも彼らは分解作業中だった。

今日はたえこさんが人参の種をまくということで、準備をしていく。その前に昨日袋に詰めた土を多目的小屋に運ぶ。

種を蒔く場所はこんなところだ。

雑草が生い茂っているところを備中鍬で起こしていく。起こしていくといっても芝生を剥がしてるような感じで表面の雑草を剥がしていく。

土を触ってみると草の根が耕してくれているため、ボロボロと崩れていく。そして、程よい湿度を保っている。

剥がした後は少し均して。

種を落とすための筋をつけていく。

今回まくのは「時なし五寸」というニンジン。ニンジンは発芽率50%くらい、そして、芽が出てきて少し大きくなってきたら間引いていくため、筋にそってパラパラと沢山まいていく。

蒔き終わったら、軽く土を寄せながら足で踏みつけていく。たえこさんが以前、ニンジンを蒔いていた時、軽く土をかぶせて、鍬で軽く押さえつけたりしていた時に農園に遊びに来ていた子供が「手伝ってあげる~!」と足でグイグイと踏みしめてた。「あちゃ~芽が出るかな?」と思ったけど、心配ははずれて、子供が踏みしめた場所のほうが良く芽がでたらしく。それからは、躊躇なくグイグイ踏みしめ法でやっている。

ニンジンは種取りもしているが、最近は鹿の被害が多くてほとんど食べられてしまうらしく、数株だけ簡単に囲んで守ってみている。

ニンジンのすぐ隣にはごぼうも芽を出してきている。

妙子さんのお手本をもとに自分たちでも一畝ずつやってみた。畝の感覚は80cmほど。

上手くできたかどうかは、ニンジンのみぞ知る。初めて自分でニンジンの種を蒔いた。芽が出てきてくれるか、上手く成長してくれるのかどうか、期待に胸が膨らむというのはこういう感じかと一人ワクワクしていた。

午前中はこれにて終了。

午後はニッケイ(シナモン)を掘りに家の横の竹林へ。ここの側にはニッケイの親木が立っていたらしく、5年前に来た台風で倒されてしまったらしい。親木が立っていたときにはそれ以外にはニッケイは生えていなかったのに、それが倒れてからいっきに子供達が芽を出した。親自身が生きて立っているうちは、枝葉で日光を遮って子供の光合成を阻害してしまうためか、栄養が子に行くことで自身を存続させることができなくなってしまうためか、わざと芽を出さず、命が尽きようとするその時に生命力を一気に子供のに渡して芽を出すというこの植物の不思議な性質を垣間見た。生物の生き残り戦略にはいつも驚かされる。政満さんも今日掘ってみて、茎でつながっていたことを知ったようだった。

掘り出したニッケイを鉢に入れ、腐葉土を入れて、水をかけておしまい。

暗くなるまで少し時間があったので薪用の木を切って積んでいく。

腹減ったな~なんてあんまり思わなかったのだけど、外で体を動かすと朝昼晩とちゃんと腹が減る。それに、たえこさんの作るご飯が美味しいこともあいまって3食しっかりと頂いてしまう。やたら体が疲れるということもなく、ちょうどよい疲労感を感じて眠りにつく。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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