百姓日誌

福津農園 Day14 初めての踏み込み温床作り

3月20日(日)晴れ 気温は上がらず肌寒い

今日はホオジロ会の主催する野草天ぷらの会があり、朝から子供達、親御さん達、家族で来られていた。福津農園の園内で採れる野草を政満さんが説明しながら、食べれられるものを自分たちで収穫して天ぷらにして食べるというイベント。子供たちは「たんぽぽどこ~?」なんて聞きながら、両手にたくさんのたんぽぽを持って坂道を駆け上がっていく。食べ終わると、木に登ったり、斜面を駆け下りたり、登ったり、園内所狭しと走り回っていた。

よく登場するニワトリのコッコやケッケも子供たちの好奇心に引っかかり、遊びの仲間となっていた。

家にいたらきっとゲームなんかをしているさかりの子供たちだけど、そんなことも忘れてはしゃいでいる子供たちを見ていると自然は人間をワクワクさせる力があるんだなと思った。もとは自然の中を移動しながら生きていた人間の本能がそうさせるんだろうか。

そんな子供たちを横目に研修生一同は(日曜は人数が多く自分たちを含め5人になる)いつも通りニワトリのお世話を始める。飲水を新しいものに換え、緑餌となる大根、イタリアンライグラスを採ってあたえる。

それが終わったら、収穫しきれずにいた「伊予柑」と「安政柑」の収穫に取り掛かる。

さくっと終わり。今日は踏み込み温床作りをしていく。先日、木の枠の中から「土となったもの」を取り出しておいた。地面から少し掘り下げた状態になっている。下には余分が水分がたまらないように排水用のパイプが埋めてある。

この木の枠の中に入れいく材料を紹介しよう。

  • ヤギの糞
  • 鶏糞
  • 腐ったみかん
  • 腐ったかぼちゃ
  • 木のチップ
  • 米ぬか

まずは、木のチップ、ヤギの糞を入れていく。

次は鶏糞、米ぬか。

その上にみかん、かぼちゃ。

これらを入れたら、みかんやなんかを踏み潰しながら、いったんかき混ぜる。この作業を4回繰り返していく。

一番最後にバケツ6杯分の水をかけて混ぜたものの上をグイグイと踏んでいく。そして放っておくと微生物たちが中に入ったものを分解し初めて、その時に熱が発生する。その熱を利用して、サツマイモや玉ねぎの苗を育てていく。

そして発熱が終わり分解が進んでいくと、土と呼ばれるものになっていく。これは1年前に温床を作ったものの後出来上がったもの。

そして、こちらは2年前のもの。

自分たちが「土」と呼んでいるものは、さっきあげたような材料からできていく。みかんにつくカビはみかんを腐敗させていく、人間にとってカビはあまり好きになれないものかもしれない。けれども、自然界ではみかんの木が実をつけ、それが地面に落ちた時、土の表面にいるカビを含めた微生物達の餌となり、彼らがみかんを食べていく。その群がった状態を人間は目にする。カビてる、腐ってるという、目に見える状態になる。食べられなくしやがってとカビに対して嫌悪感を抱く。

それでも、彼らはみかんという食べ物を食べることで、他の微生物が食べられるような状態にしていく、そしてまた。。。と続いていく循環の輪のなかに「土」と呼ばれるものができあがる。そしてその土から自分たちは作物というものを収穫して食べている。

現代的な暮らしのなかでは、カビは大敵かもしれない。でも、土のなりたちから見ていくとそれは自然界では必要不可欠なものとして見えてくる。この世に存在しているものはすべて、いらないものはなくて、何かしらの役割があるんじゃないかとさえ思えてくる。

人間が作ったものも、最終的には人間を自滅に追い込んで自然のままに戻っていく。人間の視点で見ていったらそりゃないぜと思うけれども、もしかしたら他の生物達は人間増えすぎじゃね?それで自滅してくれたらラッキーだよねなんて、人間が他の生物に思うようなことを思っているかもしれない。

温床をフミフミしたら、横に寄せておいた土をもとに戻してネットを掛けておく。これで午前中の作業は終わり。

午後はチンゲンサイ、ほうれん草の種まきをしていく。小松菜の種まきと同じ要領で進めていく。

表面の草を剥がして、指の第一関節くらいの深さの筋をつけいく。

種をパラパラと蒔いていく。

土をかぶせて、踏んでいく。完成。

ほうれん草も同じ要領で種を蒔いていく。

チンゲンサイ2列、ほうれん草2列の種まき終了。

ここではいたるところ草が生えている。草を積極的に生やすことのメリットは水を吸い上げる力によって土壌の水分を適度に保ってくれるとともに、根が土のなかに伸びることで、土のなかに隙間ができて水の通りがよくなり、水はけも良くなる。福津農園のなかでは水たまりというものをほとんどみかけない。農園の土壌は常に水はけも良く、適度な湿度を保っている。

種を蒔くために、草を一部剥がして土が見えてしまうが、周りに草が生えていることによって土の中まで完全に乾いてしまうことはなく、水をあげなくても発芽してくれると、妙子さんが話してくれた。

今回は自分達が種まきをしたので、無事芽出てきてくれればいいなと願いながら作業を終えた。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生
赤石家のカズです。
2022年3月から農業の研修を開始!
誰かの役に立つかは分からないけど、困ってる自分を助ける。
他のだれかも同じことを思ってるかもしれないと思いながら。

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