百姓日誌

福津農園 Day146 ALL DAY'S 草刈り

福津農園 Day146 ALL DAY'S 草刈り

8月31日(水)雨時々曇り

今朝も7:00頃起きて、昨日遅くなって少し寝不足気味の頭を起こすために顔を洗って目を覚ます。外で少し呼吸を整えたら、キッチンへ。ヤカンに一人分のコーヒーを淹れられるだけの水を入れてガスコンロにかける。お湯が湧くのを待ちつつテーブルの上の新聞の切り抜きに目を止めた。

火力発電所やセメント工場などからでるガスから二酸化炭素だけを分離して地下深くに封じ込める「二酸化炭素貯留(CCS:Carbon dioxide Capture and Storage)」のことが載っていた。

そんな技術があることは知らなかった。読んでいくと確かに封じ込めることはできるけれどそれにも限界がある。封じ込められる場所は限られていて、その容量に達したらどうするのだろうかと思った。容量がいっぱいになったら買い足せばいいHDDやSSDとは違って買い足すこともできない。それが埋め尽くされるまでの猶予期間でまた新たな技術の登場を待つのか。

だれかが言っていたけれど、地球誕生からの長い時間軸で見た時に二酸化炭素の濃度はそれほど高いわけではないらしい。詳しいことは分からないけれど、時間や視点を伸ばしたり縮めたり、引いたり、近づいたりして物事をみることが大切な時もある。それは本当にそうなのだろうか?という疑問を自分の中に持ち続ける。疑り深くなるのとはちょっと違う感じ。

CO2を封じ込めることにやっきになるより、CO2のバランスが良かった時代の自然環境をもう一度取り戻すしたりすることを考えたりすることも大事なんじゃないかと思う。CO2も必要があって存在しているのだから丁度よいバランスがあるはず。なんでも減らし過ぎたり、増やしすぎたりすると問題が起きてくる。

今問題になっているのは人間が生きていけなくなるというだけの話しなんじゃないかと思う。このまま二酸化炭素濃度が高まって気候変動がますます増えてきたら、その原因を作った人間にしっぺ返しが来る。そのせいで他の生物にもダメージを与えてしまう思うけれど、人間が減ることで今起こっている問題というのはほとんどなくなって丸く収まるんじゃないかと思う。短い時間軸で見たら近い将来の世代の命が犠牲になってしまうかもしれない、そうさせないために今色々とCO2削減に取り組んでいるのだろう。長い時間軸では何かしらの原因で地球環境のバランスは「地球」にとって丁度良く整っていくんじゃないのかな?

今を生きる自分は自分で与えられた生を生きていくためにできることをしたいなと思うし、これからの世界が生きやすい世の中であったらいいなと思う。

と新聞の記事を読んだのを思い出しながら思ったことをつらつらと書き並べてみたところで、今日やったことを書いておこう。

鶏のお世話に行くと雨が降り出しててきた。これからはお盆が終わったら涼しくなるという話は通じないのだろうか、まだまだ暑い日が続いている中カッパを着て雨で濡れるのをしのいだところで自分の汗で結局は濡れてしまうという矛盾に耐えながら、鶏の飲水を替え、緑餌を与えていく。

鶏のお世話が終わる頃には雨も上がった。今日は雨が降ったり止んだりの天気らしく畑では作業できないので他の作業をするということで、まずは駐車場から家までの道路の北側の斜面の草刈りをすることになった。自分は刈払い機で斜面の草を刈り落とし、妻はフォークで草を集めて近くの柿の木の側に運ぶ。1時間半ほどで作業を終えて一休憩。

休憩を終えたら、みかんの木の下の草を刈る作業が残っていたので自分はその作業に取り掛かる。妻は柿の木やみかんの木に絡みついたツルを取る作業をする。

家の北側「開墾」へ登る農道の西側の斜面に果樹がたくさん植えてある。みかんの木の周辺の草刈りをしながら、徐々に刈る範囲を広げながら斜面に生えている草をすべて刈っていく。斜面に立って刈払機で刈り下ろす。刈り下ろすのは重力にまかせてやるからそれほど力を使わないけれど、刈り始める場所に刃を持っていくために戻す時は重力に逆らうのでけっこう疲れる。

もう疲れた。もうそろそろ時間かなと思って「開墾」付近で作業しているはずの妻を探しに行った。木の側にいるよな~と思って探して歩いてみたけれどいなくて、背の高い草が生い茂っているなかで倒れてたらなかなか見つけられないぞと少し焦りながら、周辺を探してみたけれど見つからず、下に降りてるかもなと思って小屋に刈払機を起きつつ、まだ長靴が戻ってないことを確認した。

どこだ~と思ってまた「開墾」に行こうと思ったら、サツマイモの畑のあたりを通った時に遠くのビワノキの下で動く人影が目の端にちらりと見えた。近づくと妻が作業していた。そんなとこにいたのかと少し安心した。上から作業しながら下に降りてきたらしい。

午前中はそんなところで作業終了。着替えに部屋に戻ろうと思ったら妻が「これみて~!」と母屋の広間の畳の上に見覚えのある糞が!後で妙子さんがとなりのワンコが家から出ていくのを見たと言っていたので犯人は確定した。幸い水分の少ない糞で事なきを得たが「なんでそこでする?!」と犬に言ってもしょうがないんだけど何してんだよも~という気持になった。

お昼ごはんを食べて洗濯をして昼寝をしてさぁ作業しようかなと思っていたら、雨が降りそうだから16:00ころからにしようということで雨が通り過ぎるのを待った。

一瞬強い雨が降ってすぐに止んだ。「広畑」に生えてきた大根(去年蒔いた大根が種を落として成長したもの)を引っこ抜いて明日鶏にあげる。その場所にまたバラマキで大根を蒔く。その前に抜いておいたほうが良いのかな?と思ったけれど、そうではなくて「たまには美味しいものを食べさせてあげたいじゃない」と妙子さん。その優しさ。そういう考えに至らなかった自分はまだまだだな。

大根も取り終わったところで、午前中の作業の続きをしようかなと準備をしていたら突然の豪雨。これはもう終われという合図ということで本日の作業は終わった。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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