百姓日誌

福津農園 Day194 屎尿運び、種まき

10月26日(水)晴れ

今朝も中動態の世界へと出発。能動態と受動態の枠に囚われてしまった人間がその世界を想像することも難しい。中動態的な意味でそれを考えるなら、そうなってしまう外部から原因によって様態が変状していった。しかもかなり弱い圧力からはじまった変状は能動的だったのか?でも、今は圧力強めなせいで受動的な状態になってしまっているのかな?変状の能力を持っている自分達としては外部の原因に能動的になることもできるはずで、原因になされるがままコントロール不能な状態に陥ることは強制されているのに等しい。外部の圧力に対してどう動くのかくらいの自由は持ち合わせていたい。

さあ今日も朝ごはんを食べたら鶏のお世話へ。水を替えて。

カラムシを取って鶏へあげる。

帰りにチラッと畑を見るとまた一段と白菜が大きくなったな~と思って近づくと結球しつつあるみたいでよく見る白菜らしいフォルムになってきた。

今日はここから一日、屎尿運びが始まる。福津農園のトイレはいわゆるボットン便所だ。一般的にボットン便所は便器の下に屎尿がたまる槽があって、そこに溜まり続けて溜まってきたら汲み取ってもらう。今となってはやられなくなったけれども、昔の人達はそこから違う場所に移して発酵させて肥料として使っていた。

福津農園ではそれを運び出さずに嫌気性発酵と好気性発酵の2段階を経るようなトイレの槽の構造によって最後は液体になるように設計されている。それも微生物の研究をしていた政満さんだから思いつくようなものだ。

いろいろなものを食べて排泄された自分達の大小便および使用されたトイレットペーパー(もともとの原料は木)は6ヶ月くらいの時間を掛けて嫌気性菌、好気性菌にゆっくりと分解される。もし体内に有害な虫などが住んでいたとしても菌によって分解されて生き残ることができないらしい。

さてそんな過程を経てできた液体ももちろん匂いはするが鼻をつくような匂いではない。匂いを度合いで表現するなら臭い部類に入るのかもしれないけれど息を止めたくなるほどではない。

実家も子供のころはボットン便所だった。槽の換気のためについている装置がとまるとすごい匂いがした記憶がある。やっぱりその場に留まり続けて動きがないと不快な匂いになっていく。

そんな匂いとはまた違ったまろよかな(笑)匂いになっている。ということで運び出そう。

天秤棒にバケツをぶら下げて揺らしてチャプンチャプンしないように、イメージは昔の絵に書かれている天秤棒を担いだ人、時代劇に出てくる籠を持って走る人。

次は下の畑へ。野菜の周りの草を刈ったりしてから撒く。草刈りしていると見たこともないくらい大きいミミズが出てきた。主か?

午前中から休憩を挟んで午後も屎尿を運び続けた。バケツにメモリがついていてどのくらいまで持って歩けるかなと試しながら、最後は2つのバケツ合わせて一度に30リットルに落ち着いた。それ以上いれると少し揺れただけで飛び出してしまいそうだった。そして何よりも完全にしゃがんだところから立ち上がるのは中々骨が折れる。

その間、妻はトマトの棚の撤収をしていた。ビフォーの写真しか撮っていないのでただのトマトの棚だ。

夕方日が暮れる前に畑にある3つの棚にグリーンピース、キヌサヤエンドウ、スナップエンドウの種を蒔いていく。

棚の下の草を寄せる。

それぞれ30cm間隔で深さ5cmくらいに3粒ずつ蒔いていく。

今回は鹿に食べられないことを願う。

それが終わったあとは先日張った電気木柵が倒れていないか確認しにいった。夕日に照らされた草木を眺めながら山を登って降りて戻ってきたら今日の作業は終わり。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生
赤石家のカズです。
2022年3月から農業の研修を開始!
誰かの役に立つかは分からないけど、困ってる自分を助ける。
他のだれかも同じことを思ってるかもしれないと思いながら。

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