百姓日誌

福津農園 Day3 ジャガイモ植え付けパート2

福津農園 Day3 ジャガイモ植え付けパート2

3月8日 朝はいつもどおり鶏のお世話、水を変えて緑餌をあたえる。前にも説明で聞いていたけど、今朝あらためて鶏は臆病な生き物なんだなと思った出来事があった。イタリアンライグラスを刈ったあとの場所に鶏糞を撒くということで、鶏糞の入った米袋を一輪車に積んで降りてきたら(その鶏舎は家があるところより下にあり、上から降ってくるというところを創造してほしい)鶏達が一斉に騒ぎ出した。

その降りてきた茶色の米袋が空から飛んできたトンビかなにかと勘違いして警戒態勢に入ったらしく皆怯えて鳴きながら小屋の奥へ奥へと下がっていた。そんな場合は動かさないほうが良いらしく米袋が積まれた一輪車をその場に放置しておいた。だけど、それも良くなかったのか、彼らにとっては「トンビがおれらを狙ってるぞ!警戒しろ!」なんて思いだったのかしばらく鳴きやまなかった。

彼らはだれかの後を付いていくという、だれかと同じ行動を取ろうとする習性があって、誰かが驚いたらしくそれに皆追随して大騒ぎになったようだ。英語でも臆病者のことをチキンというが、鶏はビビリで人間の動きや持っているものが野生の動物のような動きをするとすぐに警戒する。それも生き残るための習性だからしょうがないか。

あんまり鶏を驚かせてストレスをあたえることは卵の産卵に影響をあたえるらしく「卵墜(らんつい)」という病気になり、それによって卵が体の中にたまっていってしまう。

鶏も人間もストレスで体に異常をきたすのは一緒で、やっぱりストレスフリーな生き方を選ぶのが人生、鶏生にとって一番で土台になっていくものだと思う。

そんなこんなで、鶏糞も撒き終えて昨日の続きのジャガイモの植え付けをする。今日はメークインを植えていく。作業は昨日と同じ要領で植えていく。

最後はジャガイモを植えた土の上に鶏舎からだした鶏糞をたっぷりとまいてできあがり。

土の中には鶏糞やそういった肥料となるものはいれない。自然界をみても木から葉っぱや枝が土の上に落ちて、それが土に住む微生物や虫などによって分解されていくということを見てみると土の中に栄養あるものを突っ込んでしまうというのは理にかなっていない。自然を観察していくことの大切さを日に日に感じていく。明日鹿よけのための電気柵をはってひとまずジャガイモの植え付けは終わる。

午後も昨日の続きで剪定した枝を細かく切る作業をした。

枝を細かく切りながら、地面を見てみるとまさに大根足なみの極太大根!そこの地面を見てみるとそばには柿の木を伐採した後の切り株が長い時間をかけて朽ちたあとがみえる。その付近の大根は違う場所の大根よりも大きさが一回りくらい違う。

木の根っこも抜かないことで長い長い時間をかけて微生物に分解され、土となり、空洞ができることで空気が供給されてその場所に帰っていく。福津農園では様々な場所で循環がみられる。今日も心地よい疲労感といい天気で一日が終わる。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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