百姓日誌

福津農園 Day30 鶏との小戦争と収穫いろいろ

福津農園 Day30 鶏との小戦争と収穫いろいろ

4月7日(木)晴れ

今日も朝から晴れて気持ちのいい日になった。

昨日鶏の小屋で瀕死状態だった子が、一日外に出しておいたら歩けるまでに回復して家の前を散歩していた。喉が乾いたのか水を飲みたそうにしていたのでボールに水をくんであげた。

鶏の水を替える。烏骨鶏の小屋では雌鶏が卵を温めていた。21日日後に生まれてくる予定。

水を替えたあとは緑餌の大根を採り行く。

相変わらず一羽の雄鶏が喧嘩を売ってくる。こちらもこちらで蹴られると痛いので反撃する。鶏であろうとこちらに敵意を向けられると殺られるという感覚が湧いてくる。今、戦争が実際に起きているけれど、鶏との小さな戦争でさえ殺らなきゃ殺られると感じるのだから、人間同士であってもそういう感情が湧いてくると思う。どうして?という悲しい気持ちもあるだろうし、でも死にたくない、殺されたくない。鶏を圧倒的な力でねじ伏せるという状況に自分自身が悲しいような、相手を可愛そうだなと思うような感情も出てきた。

実際に今当事者となっている方々の本当の気持ちなんて図り知れるわけもないのだけど、この現代にあってまた戦争が起きてしまうということは考えられなかった。人は過去の戦争から何も学ばなかっただろうか?戦争は何も良いことをうまない。ロシアのように何かのためになんて理由をつくって戦争をしかけたところで、そのあとに待っているのは世の中の反発であり、力で国民をねじ伏せたり、情報を操作したところで、いつかは自分のもとに跳ね返ってきて自分自身を存続させられなくなる。人は意味もなく死んでいってしまうし、両方の国の人達の心に闇をつくりだしてしまう。そして心に闇を持った人を作り出してしまい、また同じことを繰り返してしまうことに繋がっていくのかもしれない。

そこまでの思いに至ってしまったのにはまた違う理由もあるのだろうし、引き金を引かせてしまったまた別の何かがあったのかもしれない。起こってっしまったことは誰にも歓迎されるものではないけれど、そこまでさせてしまった世の中の動きがあったのだろう。なんとなくだけど、自分の生活、行動がそこに結びついていないとは言い切れない気もする。自分もこの地球に生きる生命の一部であって何かしらで繋がっている。

鶏との闘争で少し変なことを考えてしまった。今日は色々収穫しなければいけないんだった。また伸びてきたワラビを採りに向かう。途中でヤモリが日向ぼっこしていた。

園内を大移動しながらワラビを探す。坂を登り、斜面を這って、腰を落としてワラビの目線で彼らを探す。

今日は今までで一番の収穫量。

午後に筍を採ってすぐに茹でられるように、一緒に大きな釜でもお湯を沸かしておく。筍や山菜は採ってすぐにアク抜きをすることで一番美味しく食べられるらしい。

バットとタライにワラビを分けてアク抜き開始。

お湯を沸かしながら、お昼ごはんを頂いて、少しお昼寝。午後は筍採りに。

こんな感じちょこっと筍の頭が出ていた。

違う場所で採った筍はかなり大きかった。

けっこうたくさん採れた。

筍の皮をむいていく、土の中に埋まっていた部分の皮を剥いでいく。

皮を剥ぐと赤い点々があって、根になっていく部分らしい。その部分を包丁でそいで、根に近い少し硬い部分も一緒に削ぎ落とす。

そのあとは頭の部分を斜めにカットして、縦に一本切込みを入れる。

そしたら、お湯に筍を入れてから米ぬかをいれる。

沸騰させたまま1時間煮る。そのあとは火が消えて冷めるまで待つ。

明日の朝市のための収穫をしていく。まずはコゴミを採りに。

だいぶ大きくなって葉が開いてきた。真上から見ると星みたいな形にみえる。

今日はこのくらいの量に。

続いて、たらの芽を採りに。しかし今日はあまり大きいのがなく、芽は出ていたけれど来週に持ち越し。

戻って、ハッサクや甘夏、伊予柑、採ってきたコゴミを袋詰。

たえこさんが採ってきたクレソンも。

今日は野草の詰め合わせを作るということで、仕分けていく。

採ってきたのは、スギナ、カラムシ、シャク、セリ、ヨモギ、大根の花芽、ノビル、タラの芽。研修生の一人が一生懸命集めてきた野草達。

今日は詰め合わせを作るのに少々時間がかかり遅めの終了時間。晩ごはんには今日採ったばかりの筍を使った料理が出てきた。筍とワラビの炊き込みご飯、筍の煮物。たまに食べてたスーパーの水煮とは全然違ってシャキシャキしてて嫌な匂いもせず採れたてを味わえる幸せも噛み締めた。

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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