3月10日 今日の午前中はいつもどおり鶏のお世話からはじまる。福津農園で飼っている鶏のなかに一羽変わったこがいる。自分が言う変わっている鶏という表現は正しくなくて、松沢さんいわく発達障害ということで、鶏らしからぬ鶏で他の鶏とは違う行動をとって我道をいくという感じなのだ。前にも書いたとおり鶏は集団行動をとっていて、一羽が何か行動をおこすとそれを見て皆も一緒の行動をする。野生で生き残っていくために使われていた反射的な行動の名残なのだろう。
緑餌の準備をしていると我道を行く鶏・コッコちゃんが登場。以前は夜も外を歩き回っていたらしく、犬に襲われそうになったときにヤギのスギちゃんの小屋に逃げ込んで難を逃れたというエピソードがあり、とても機転がきく柔軟な頭をもつニワトリなのである。
ガッチャンガッチャン草を切っている側まで怖がらずに近寄ってきて、逆にこっちがヒヤヒヤさせられる。
午前中は引き続き剪定で落とした枝を細かくきる作業をした。切り落とした紅梅の枝を剪定鋏で切ってみるとほんのり赤く、匂いも梅干しの香り。人間の体を流れる血液のように、体の隅々まで流れているんだなと思った。
午後は明日の有機朝市のために収穫作業。金柑にフキノトウ、紅菜苔(こうさいたい)と収穫を進めていく。
金柑のヘタを実のギリギリのところで切って、お互いに傷つかないように魚籠におさめていく。
次はフキノトウを収穫する。日陰の斜面や、日陰の平地、農園の中を歩き回って蕾が開ききる前のものを見つけて包丁で茎をサクッと切っていく。
フキノトウを探す散策の途中にある大きな大きな欅(けやき)美しく伸びた枝が印象的
紅菜苔はたえこさんが先に収穫をしていて、最後の方を少しお手伝い。農園の食事の時にごま油で炒めて塩で味付けしたものを初めて食べたけど甘みがあって、以前食べた茎ブロッコリーのような食感でとても美味しかった。
収穫が終わったら、それぞれを袋詰していく。
フキノトウ、甘夏、はっさく、青島みかん、紀州みかん、金柑、紅菜苔を3人でサクサクっとやっていく。
明日は8:30からの朝市ということで早めの夕食、お風呂をいただいて早めの就寝。