百姓日誌

福津農園 Day32 間引き色々、続・筍掘り、サツマイモの芽出し

福津農園 Day32 間引き色々、続・筍掘り、サツマイモの芽出し

4月10日(日)晴れ

土曜日が自分たちの休日になっていて、今は発表会のための練習をしているのでお休みという感じがしない。でも、こちらに来て園内を登り降りしているお陰か足腰はさらに鍛えられている気がする。妻曰く動きにまだキレがあるそうで、毎日踊っているわけでもないのにそう思ってもらえるということは日々の農作業がいい感じに効いているらしい。

キャベツとネギがもうそろそろ畑にいける大きさになってきた。ネギは虫にやられたり、土が乾燥してしまったのか出ている芽が少ない。たえこさんが午後に新たに種を蒔こうかなと言っていた。

暖かくなってきて土が乾きやすくなってきた。今日も朝一番にお水をあげる。

大ちゃんは太陽のもとで日向ぼっこ。

朝ごはんを食べて、鶏のお世話というところで、たえこさんが畑から鹿の角を拾ってきて見せてくれた。これは4歳だねと、尖ってるところの数で年齢がわかるらしい。森の中などの木を見てみると皮がなくなっているところがあって、そこは鹿が角をこすり付けたあとらしい。角を落としたくて擦り付けるのだろうか?けっこうズッシリとした重さを感じる。

鶏の飲水を替える。アローカナのヒナたちも元気に動き回っていた。小屋に入って近づくとおっかなびっくり、行ったり来たりしている。

今日の緑餌も大根。コンテナ2個分。この大根畑の中から毎日、小さいのから引っこ抜いて持っていって鶏の緑餌になる。

それが終わったあとはほうれん草やカブの間引きをやっていく。小松菜を見てみるとこんなに大きくなったの!?と思うほど成長していた。日誌を見返すと4月5日に間引いていた。

ほうれん草も本葉が出てきていた。ほうれん草は大体5cm間隔で間引いていく。こちらは別の研修生の方が担当。写真は間引き前。

たえこさんがカブの間引きの説明をしている。カブは7~8cmくらいの間隔で。写真は間引き前。

自分はチンゲンサイの間引きをする。これは4~5cm間隔で。

それぞれの間引きが終わったら、種芋用に畑に残していた里芋を掘り出す。種芋として保存するためには様々な方法があるみたいで、今回は土の中で保存することにしたということだった。土の上に籾殻をまいていたが霜にやられたのか、一部腐っているのもあったがけっこうな数が生き残っていた。

里芋は親芋があって、その周りに子芋、さらに孫芋とみんながくっつき合いながら土の中に塊でできていく。里芋一家は仲間外れなしの仲良家族。とりあえず今日は掘り出すだけでまた後日植え直す。

玉ねぎの様子も見にいくと、また一段と葉の部分が大きくなってきた。

まだ草に閉じ込められていないから大丈夫ということで、草刈りはまだ先に。草の背丈が作物の背丈と同じになってしまうと太陽光を遮り、草に囲まれることで蒸されてしまってダメになってしまうらしい。こまめに草刈りをしなくても、負けそうになるギリギリのところまで伸ばしてから草刈りをする。草刈りの頻度が多くなって他の作業ができなくならないように草をみていつ刈るのか調整していく。

午前中はすこし時間があったので、政満さんに何か作業があるか尋ねるとくず米を自然の風を使って風選してみてと言われ作業に取り掛かる。鶏の餌になるくず米。少しゴミが混ざっていたりするのでそういうものを取り除く。政満さん曰く、飼っている鶏の餌作りは人間に全権が与えられているから、家族のように思って作ることが大事だよね。と、自分たちも鶏の卵を頂くのだから鶏の餌はつまり自分たちの体の一部になっていく。鶏を大事にするということは自分たちも大事にするということに繋がってくる。鶏の餌は身近なものだけれども、自分とは距離が離れていたり、意識していないようなこと、関係のないようなことも、やっぱりどこかで繋がっているという感覚を常に持ち続けることはこの世界に生きているうちは忘れてはいけないのかもしれない。

そんなところで午前の作業を終えてお昼ごはんの時間。

午後は筍掘り。今日はこんなにデカイのが!先週の木曜日に掘ったときに見逃していたものがけっこうあった。

採りたてをすぐにアク抜きをしていく。お昼ごはんの後に沸かしておいたので、お湯はいい感じの温度になっていた。そこにさらに米ぬかを入れていく。沸騰したまま一時間煮ていく。そのあとは火が燃え尽きて、お湯が冷めていくまで放置。

夜はまた筍食べられるかな?と夕飯を楽しみにしつつ、次はサツマイモの芽出しをするための準備をしていく。

今回は、ほくほく系の「鳴門金時」、ねっとり系の「安納芋」「紅はるか」「シルクスイート」「ほしこがね」の芽出しをしていく。サツマイモは保存する時の温度が低すぎるとダメになってしまう。13℃~15℃が貯蔵するのに適した温度らしい。

まずは、サツマイモの両端を1cmくらい、断面が十円玉くらいの大きさになるように切っていく。

大ちゃんもサツマイモが好きらしい。

ちょっと傷んだサツマイモはスギちゃんにということで与えてみたけれど、スギちゃんも選んで食べている。傷んでいたらだれでも食べないか。

サツマイモの芽出しは、3月20日に作った温床の上で行う。

温床の上にサツマイモを並べて。

その上に土をかぶせる。

その上にミラシートをかぶせて保温、保湿。

ネットをかぶせて終わり。

温床の空いた部分にはまた別の苗を持ってきて育てるとのこと。

次は、もぐらのせいでスナップえんどうの芽が出なかったところがあったので、そこにインゲンの種をまいていく。草かきで10cmくらいの範囲の草をとっていく。

そこに種をおいて。

爪が埋まるくらいの深さまで指で押す。

すでにスナップエンドウもできていた。シャキシャキのあの食感をもう少しで味わえると思うと待ち遠しい。

もう一つの棚の方も一部何も生えていないところがあって、そこにはキュウリの種を蒔く。こちらはドームをかぶせるということで広めに草を刈る。

種をまいて足でぐいっと踏みつける。

土が見えている部分の周りから水を掛ける。たっぷりとバケツの3分の1ほど。

そのあとにドーム状の何かをかぶせて終わり。

茹で上がった筍を通いの研修生の方へ。

残りの時間は、ネギの種まき。赤土と温床を作ったあとの土を混ぜたものを準備して、水をたっぷりプランターの下から出てくるほど掛ける。半分に割った割り箸の深さほどの筋に種をパラパラとまいていく。

種を蒔き終わったら、周りから土を寄せいて被せて「今度こそ出てくれよ~」と願いを込めて、上から土をクイックイッと押していったらお終い。

いい感じに日も暮れてきて今日も一日が終わる。冷蔵庫に冷やしておいてくれているソルティーライチを妻と2人で飲んで、暑いなか汗をかいて失った塩分を補給。久しぶりに飲んだけど美味しくてゴクゴク飲み干した。最高のご馳走は空腹とは良く言うけど、何かが不足しているときほど小さなことに幸せを感じられる。不足の中に幸せが隠れているのかもしれないな。

暑かった今日は27°となったらしい。明日は春らしい気温になるのかな?

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Kazuki

サルサLOVER→農業研修生→木こり見習い
赤石家のカズ
2022年3月から農業の研修を開始!
2023年4月木こり見習いになる。
福津農園での農業研修を終え次なる目的地へと旅立つ
実践の記録と日々感じたことや何かを綴る日誌。

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